今日は朝から先週よりビデオに撮っていた何本かの番組をまとめて見ています。
平日はほとんどTV放送がある時間帯はガリラボにいるので週末が私のTVでの勉強の時間になっています。(^^)
ちなみに自宅はハードディスクレコーダーではありません。DVDでもありません。
VHSテープです。
TVは20年前のものです。
mixiに日記を書きながら、合間にTwitterでつぶやき、さらにはこうやってブログを書きながら、横目で片方の耳で画面の色の怪しいTVを見ています。
ほぼ先端的な情報時代と1/4世紀ぐらい前の情報の時代とが混交した形でわが家の情報処理は行われています。
さて、、、、
何本かの番組のひとつに11月25日に放送されたクローズアップ現代がありました。
この日のテーマは「言語力」でした。
自分の考えを仲間に伝える能力の不足が指摘されていました。
論理展開が不足したままの表現に違和感を感じない人が多いのだと言います。
確かに、ですね。
それを感じないでもありません。
単語レベルの文章のやりとりに終始するケータイの普及や家庭での会話の不足などが原因として挙げられていました。
それにも興味を惹かれましたが、一番興味を惹かれたのはサッカー協会の取り組みでした。
前回のワールドカップでの敗因のひとつとして選手の言語力不足が指摘されているとのこと。
監督が指示を出すことが難しい展開の速いサッカーでは、選手自身が仲間に自分の意思を正確に伝える能力が要求され、言語力が不足している状態では組織的なサッカーは不可能だということです。
当たり前のことですが、これまではなぜかそれが軽視されてきたようです。
実はこの話についてはかなり前に下の本で知っていました。
著者は熊本出身の方です。
この本は、大学院OBの山部さんが大津高校をテーマに修士論文に取り組んだときに読んだものです。
拡張による学習という理論の具体例として読んだものでした。
サッカー協会は、言語力の重要性にいち早く気づき、ジュニア育成ではその強化に取り組んでいます。
このために、国際的舞台で活躍する人材を育成するためのジュニア強化を始めました。
ジュニア育成の拠点としてJFAアカデミーという学校を導入したのですが、最初に作れられたのが、JFAアカデミー福島という学校です。
昨年全国2番目の学校が宇城市にもできましたが、番組では福島の方が紹介されていました。
この日の夜の授業では、
駅からあるお店まで行く方法をお年寄りに説明するにはどうすればよいか
といった課題がだされ、どうすればうまく説明できるのか、また簡潔に伝えるにはどうすればよいかなどを子どもたちに考えさせる授業が行われていました。
訓練を受けている子どもはインタビューで
自分のサッカーを他人にわかってもらえたり、逆に人のサッカーも分かるようになった。
と答えていましたが、精神的発達が女子生徒より遅いため必然的に話下手になる可能性の高い男子生徒であり、しかもスポーツ少年ですから口下手であるはずの中学生が、必死でインタビューに答えている姿は大変印象的でした。
中学生の発言を聞きながら、コトバという道具を手に入れたこの少年は間違いく拡張へのステップを踏み出すのだろうと思いながら、同時に山部さんと苦労しながら拡張による学習を勉強していた2年前の面白さが強烈によみがえってきました。
切りがなくななるので思い出話はおいときますが、大学生になったガリラボのみなさんがひとりできる言語力の育成は、本を丁寧に読み、そして日々の出来事でも良いので優れた作者の文体を真似ながら文章を書いていくと良いのではないかと思います。
そして、さらに重要なのが推敲!
推敲によって言語力は大幅に増していくはずです。
人が読んで分かるかどうかをチェックするのが推敲という作業です。
推敲作業中、自分の頭は他人の頭になっています。
客観的といいます、そのことを。
それが上手にできたとき、自分の意思を伝える道具としての言葉は機能していくはずです。
卒論に取り組んでいると、これがなかなかできない学生がいるように感じていますが、どうでしょう?
もっとも最初の取り組みだからできなくて当然なんです。
自分の意思を他者に伝える重要性が増す社会人になるわけですから、卒論を書くを通して訓練をしていけばよいでしょう。
ついでに、人に見せることを意識し、ブログとかに挑戦してみてはどうでしょうか。
プライベートなことまで書く必要はありませんが、コンピュータを道具を利用して、自分に内在している力を解放させていくといいかもしれません。
挑戦してみましょう。
山部さんがターゲットにした大津高校サッカー部は今年は県大会の決勝で敗れてしまいました。
全国の上位を狙えるチームだったし、また娘の中学の同級生がキャプテンでもあったので応援していたのですが、残念な結果でした。
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