マスメディアなどの情報に関する強者が一般市民に向けて発信していたのがWeb1.0時代。
この時代、主従関係が明瞭でした。
私発信する人、私閲覧する人、そんな感じでしょうか。
そして、ブログやSNSなどで強者と弱者が入り混じり、サイバー空間がフラットになったのがWeb2.0時代です。
今現在はこの時代ですね。
読者数ほぼ10人程度(たぶん)と言う極めて少人数に向けたガリラボ通信を発行している私などはもちろんWeb2.0時代をそのまま生きているわけです。
Web2.0時代が進展し、膨大な発信者が生まれた結果サイバー空間が無構造化してしまい、その結果、検索しても何もでてこないという事態が進みつつあります。
検索の達人だとまあそれでも大丈夫でしょうが、一般の人にとってはこの広大な無構造化してしまった世界はあまりにも自由すぎて不自由になってしまっています。
この構造を失った世界に構造を与え、そこに情報共有圏(インフォコモンズ)を生みだそうとしている試みがWeb3.0ということだそうです。
Amazonが「あなたにお勧めの本」などを紹介してくれますが、誰が紹介してくれているのかよくわからない不気味な協調フィルタリングではなく、自分自身が自分に適合する共同体を見つけ出していくような世界がWeb3.0の世界なのだということです。
mixiのようにリアルな共同体からサイバー空間の共同体を作り上げていくのではなくて、サイバー空間で自分に合う共同体を生みだしていくことようなことも含んでいるようです。
先日、院生の伊藤と一緒に1年生に話を聞いていたら、ケータイなどではすでにそんな共同体の作り方をしているのを聞いて目が点になってしまいました。
物心ついたときからサイバー空間がある人たち(デジタル・ネイティブ)とそうでない人たちはまた違った目で共同体が見えているようです。
こんなことを書いてはみたものの、実は私自身まだほとんど新しい動きについて理解できてはいないのです。
とりあえず、サイバー空間はWeb3.0という新しいレベルに進化をしようとしていることだけはわかりました。
読了後、中身はほとんど忘れてしまいましたが、また変化するのかというワクワク感を得ることはできました。
ガリラボのみなさん、新しい時代を一緒に楽しんでいきましょう。
さて、本日はNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」が始まります。
コンピュータもWebも何もない時代の話ですが、近代化の黎明期を駆け抜けた人たちの話です。
情報を生業にしている研究室にいる私ですので、新しい近代のコトバの創造に意欲を燃やした正岡子規に注目したいと思います。
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