2011年9月10日土曜日

授業をしない授業の実践

今日は体調が今一つということもあり自宅で推敲作業をずっとやっていたので、
残念ながらガリラボとはほぼ無縁な1日でした。
おかげで推敲は順調に進みました。
後もう少しでとりあえず外に出しても読める文章になれるかなとそんな段階です。

ガリラボについてはさすがに書くことはないのですが、ルーチン化してしまった
ガリラボ通信なので、今日は、他大学の学生のことを少し紹介しようかと思います。

4日間の学外での集中講義では、前からの念願であった「授業をしない授業」という
実践をGoogleサービスを強力な支援の道具に用いて実験的にやってみました。

ほとんど私はしゃべらず、ただ座っているだけ。
3年(09)市川がいたら、「先生まじめにやりなさい」と間違いなく注意されそうな授業です。

ただし、実験的にやったと書きましたが、ガリラボのゼミは毎回「授業しない授業」です。
ゼミ長にほとんどを任せているので、こんな授業はガリラボの学生たちであれば当
たり前の授業かもしれません。
ただ、こんな授業ばかりなので、市川が、少なくとも3年生の場合、「そのうち、村中ゼミに
なりますよ」と、そんな恐ろしいことを口にしています。

村中ゼミ・・・さすがにそれは拙いかなと若干の焦りを感じているところです(汗)。


さて、他大学の学生たちですが、受講者はほとんどが3年生。
授業はやりませんが、極めて簡単な課題(簡単なというのは、課題の文章が簡単なだけで
内容が簡単かどうかは本人たちの心がけで決まります)を朝出して、それに取り組んで
ほしいと伝えるだけ、どこでやってもいいと話したのですが、教室に留まり、それはそれは
熱心に取り組んでおりました。

クオリティを上げようと、限られた時間の中でほんとに熱心に取り組んでおりました。
あちこちで、あーでもない、こーでもないと学生同士で討論している。
まるで「コクリコ坂から」に出てくるカルチェラタンの中にいるような印象を受けたほどでした。
4日間、朝から夕方まで全員が誰も一度も休むことなく参加しました。

なにせ授業しないので、その様子だけはぼんやりと眺めておりました。
ガリラボのゼミ生たちも熱心で頑張るなと思っていますが、どこの学生たちも頑張ります。

こんな感じであれば日本の未来は明るいのではないでしょうか!



4日間終わってみれば、皆充実した4日間を過ごしたようで、最後に書いてもらった感想
には「お世辞抜きに非常に勉強になり、刺激的な4日間でした」といったメッセージが多く
書かれていました。
理系の学生たちが多かったのですが、感想を読みちょっと心配になりました。
理系の学生は演習が多いはずで、基本的にこんな授業形態だろうと思っていたのですが、
ひょっとして最近は違ってきているんですかね?
余計なことですが、大丈夫かなと、他の授業のことがちょっと心配になりました。


とりあえず初めての授業をしない授業はうまくいったようなのですが、しかし、複雑な気持
ちでもありました。
だって、これは突き詰めれば、私は変にしゃべらない方が良い授業だということを言ってる
ようなものですから。

複雑な思いのまま、それはさすがに拙いかな、と。

私の存在意義が霞んでしまっては・・・とか、ですね

村中ゼミへの名称変更という事態をどうすれば阻止できるか、授業をさぼっている間に
知恵を絞らねばと思っているところです。

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