2014年2月15日土曜日

ガリラボも自作自演でいきましょう

先日のヒミ*オカジマさんの講演の中で、「文化を創る」というお話が
ありましたが、それについて前回(ガリラボ通信2014/2/13)、書いてなかった
ので記憶を定着させる意味で言葉にしておこうと思います。
食べるエステ」などの言葉で、ひとつの文化を形成されたオカジマさんですが、
それが可能であったのは、アイデアを独占しなかったことだと言われいました。
自分の利益だけを考えているようでは、それは文化にはなっていかないのだ、と。
確かに、そうですね。
その昔、ProjectX(第2回目の放送)で爆発的というほど有名になったVHSの
生みの親である当時ビクターの高野さんは、業界全体でVHSの技術を育てようと、
自分たちで開発した技術を惜しみなく公開した結果、多くの企業が参入しVHSの
技術は洗練され、結果的に、世界標準技術として定着していったのでした。
(Mr.VHSの高野さんを扱った第2回放送のProject Xは素晴らしいドキュメンタリーです。それに
ついてはガリラボ通信2013/5/11でも触れました。参考までに)

こんな話を聞くと、ケチ臭い態度はすごく長い目で見たときにはあまり良い
ことではなさそうですね。
フリーライダーなど以ての外。将来を考え、行動には気をつけましょう。^^;


ガリラボに話題を変えます。
昨日、バレンタインのチョコが溢れているテーブルで、私が出張で参加できなかった
ゼミ会議の内容について、田中12ゼミ長から、口頭で報告を受けました。
(先生、いいですかと、私が空いたところを見計らい声をかけてきたのです)。
自然に始まったその報告を聞きながら、ついでに、今後について少し雑談しました。
そうしたら、その話が発展し、12ゼミ生の未来の活動についての姿を描いていく
ことができました。
具体的な内容ではなく、まだ、スローガンに近いものですけど。
 
ただ、どんなスローガンかと言いますと、ガリラボ12ゼミ生全体がひとつの
組織体となって真正性の高い少し大きなプロジェクトをやっていきたいという
ものです。
これまでもそういう方向でやってきたのですが、それをさらに追求してみようか、と。
可能な制度を利用する形で、社会や、大学にとって意義のあるようなことをテーマに
して、ベンチャー企業でやるようなことをやってみたい。
ひとつのゼミと言っても14名もいるのです。
力を結集すれば、小さな企業よりも大きな力を発揮できる可能性だってあります
(あくまでも、可能性は、です)。

どうしてそんな話に展開していったのかと言いますと、ガリラボも、新しい
体制となって10年が経ちました。
10年を機に、これまでのガリラボとはまた違ったスタイルを創造していく、
そんな実験的試みに挑戦してみてもいいのではないかとふとそう思ったのです。
赤の女王仮説(ガリラボ通信2010/9/23)に忠実でなければならない。
変化しないのは、停滞ではなく、衰退です。
不易であるためには、積極的に流行を追っていかなければならない。
ガリラボが衰退する訳にはいきません。
ガリラボが永久に閉店するまで(予定では10年後)、積極的に変化を追い
求めていこうと思います。

それからもうひとつ。
4月から私は大学のもやいすと育成というのに携わります。
で、少なくともその立ち上げとなる来年度は、もやいすとの育成過程での
リーダーとしての役割をガリラボのゼミ生には担ってもらおうかと思って
いるのです。
特に12ゼミ生がその中心になってくれるといいなと思っています。
(たぶん、断ることはないとは思いますが・・・)
その育成の場で、ガリラボがこれまで蓄積してきたワークショップの知見を
使って、大人数の受講者であっても、アクティブな講義を実現させたいと
考えています。
ひとつの手本は、山崎亮さんが東北発☆未来塾(第1回放送)でたくさんの
大学生相手に行われていたワークショップです。
あれをモデルにしたいと思っています。
ワークショップとなると、ラーニングキャンプという考え方で新しいワーク
ショップについて考えてきた4年(10)吉村を無視することはできません。
大学院に進んだ後は、吉村と12ゼミ生とが緊密に連携する形で、この取り
組みをやっていければと思っているところです。
もやいすとの教育に協力してもらいながら、同時に、12ゼミ生にはファシリー
テーターとしての能力育成をやっていく。
吉村は新しいワークショップの感触をつかめる。
いわゆるウィン・ウィンな関係ですね。
もうちょっとアイデアを洗練させ、みんなが幸せになる仕組みに仕上げて
いきたいと考えているところです。

以上、これまで10年の歴史の中で蓄積されてきたガリラボの歴史を土台に
して、これからのガリラボの活動は新しいステージに乗せていければと思って
います。
全部、雑談から生まれたことです。
忘れないように、この場で言葉にしておきました。

・・・やっぱり、雑談はするものだと思います。
用事があってガリラボに来るのは、問題を解決しようとするときには有効
ですが、それは新しい方向を生み出すのにはあまり力を発揮しない。
いつでも、なんか近くにいて、その関係の中で自然に始まるような雑談から
しか、想定外の、非予定調和的なアイデアは生まれないようです。
このことはガリラボ通信2014/2/6でも触れたばかりですが、アイデアが勝負と
なる大学の研究室では特に大事なので何回も書いておきたいと思います。


そうやって生まれたアイデアを言葉にして、未来を生み出していきたい。
人生は自作自演」とは先日の講演で知った言葉でしたが、これと同様に、
ガリラボも自作自演」でいきましょう
衰退を阻止するために!

追伸
本日午後、誕生日にチケットをプレゼントしてもらった(ガリラボ通信2013/12/15
映画「永遠の0」を2ヶ月経ってようやく家内と一緒に観てきました。
いい映画でした。
この場を借りて、2ヶ月前のゼミ生のみなさんに改めてお礼を言いたいと思います。
ありがとうございました。
光の森のTOHOシネマで、チケットの半券は4年(10)入江が切ってくれました。^^;



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