M2(17)多賀は4月から社会人となり、2足の草鞋を履いています。
社会人となったばかりで慣れないはずですが、先日の日曜日には調査フィールドに
している地域に出向き、地区の作業(区役)の参与観察をしてきたようです。
8:30に地域の皆さん43名が集合され、その中の女性5名ほどは公民館での
炊き出し、残りの方々が地区全体の草刈り作業だったようです。
女性5人により、かなりの量の炊き込みご飯と肉じゃがが作られていたようです。
お昼ごろに作業も終わり、23名ほどの方々が炊き出しで食事をとられたとのこと。
こうしたインフォーマルな場で地域のことが色々と話題になっていて、大変重要な
コミュニケーションの場になっていると多賀は感じたようでした。
多賀の相手をしてくださった区長さんが「自分たちの地域のことは自分たちで
やる」と話されたことが多賀には印象に残ったとのこと。
多賀から送られてきたメモと写真を見て、これは震災直後の自助・共助の模擬
訓練になっていると思いました。
こうした体験を地区の人たちのほとんどが共有しており、そして実際の訓練も
行っているわけで、その上に区長さんの「自分たちのことは自分でやる」精神が
あるわけですから、被災後もこの地域が自己完結した形で生活していけたのは
非常に当たり前のことだったのでしょう。
熊本市内に住む私の地域でも、地域の清掃作業はありますが、こうした炊き出し
はありません。被災という非常時には間違いなく公助に頼るしかなく、非常に
困難な状況に陥りそうです。
一方で、日常においてこうした炊き出しまで行っている地域というのは、日常が
大変そうです。
この問題を直接扱うことはありませんが、多賀にとってこの問題は論文のどこか
では触れないといけないでしょうねぇ。
熊本地震という自然現象によって地域にもたらされたダブルバインドかもしれません。
長くなってしまいましたが、多賀のレポートのことを紹介したのは、地域での
調査が終わって大変だったはずですが、調査の時点で記録を取り、それをまとめた
報告を怠りなくやっていることを学部のゼミ生に知っておいてほしいと思ったからです。
やってみるとわかると思いますが、こうした報告は大変です。
しかも迅速にやっていくのは。
でも、学部生もきちんとやっていってほしい。
やりっぱなしになっている状態が少し目につくようになりました。
多賀や少し前のゼミ生と比較してしまっているのでしょう。
自分のための報告でもあるので、記録することを怠らず、そしてそれをまとめるのを
面倒くさがらず、タイミングのよい報告を怠らないこと。
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