朝8時から20時までずっと(途中1時間ほどカラープリンタのお守でした涙)。
文章は書くのも大変ですが、それを洗練させていくのも大変です。
頭をフル稼働させた1日だったので20時を過ぎてさすがにもう考える気力が
なくなりました。ただし、体力は随分残っていて、これはひょっとすると最近の
遠回りの徒歩通勤の成果かなと思うと少しうれしい気分です。
4月からは毎日5~6kmほど歩いています。
さて、私の話ではなく、昨日紹介しようと思った15ゼミの卒論チームのことです。
が、その前に昨日読了した本の話をしたいと思います。
四国・徳島の神山町は、地域活性化、今風に言えば地域創生がうまくいった地域
として有名です。
以前からその話を雑誌等で読んだ記憶はありましたが、ちゃんと調べたことはなく、
昨日、神山町について書かれた書籍「神山プロジェクト」を読みました。
神山町では、グリーンバレーというNPO法人が大事な役割を果たしたそうです。
そのNPOの中心にいる人たちの雰囲気ですが、この書籍によれば、
何事も否定から入らず、とにかく動き、面白いことをかぶせていく、
いったん何かを始めれば、ネガティブなことは言わず、できる方法を
トコトン考える。一方で、他人に何か強制することはなく、メンバーは
参加者の自主性に任せて押し付けない。合言葉は
「やったらええんちゃう」。
「地域づくりに熱心な方はどの地域にもいらっしゃいますが、大南さんや
岩丸さん、佐藤さんのようにふざけながらやっている方はあまりない。
少なくとも、あの3人は間違いなくふざけているので(笑)、小学生の
トリオがそのまま大きくなった感じですね。」(pp.11-12)
ということでした。上で名前が出ているのがこのNPOの中心メンバーの皆さんの
ようです。
この文章を読んで、私はなんだか腐れ縁(笑)に近い形で付き合っている玉名の
方々を思い浮かべてしまいました。
玉名で活動したゼミ生の多くもそう感じてているのではないかと思いますが、
どうでしょう。
さて、この神山町の方たち、現在の神山の姿を最初から思い浮かべていたわけでなく、
その時の自分たちにできることを全力で面白がる。
結果とは、小さな過程の積み重ねである。(p.168)
ということだそうで、何もないので、神山の「ヒト」を中心におき「小さな過程」を
全力で積み重ねていかれたようです。
言うは易し、行うは難し。口だけの人が案外と多いですからねぇ。私を含め。
ただ、行動だけでなく、口もうまい。
神山町では、山あいのこの田舎町に世界中からアーティストを呼び込まれています。
その募集要項が秀逸。こう書いてあるそうです。
あなたが十分な設備を求めているのであれば、神山はあなたの目指す場所では
ありません。
あなたが豊富な資金を求めているのであれば、神山はあなたの目指す場所では
ありません。
ただ、あなたが日本の田舎町で、心温かい人々に囲まれて、言い換えれば、
人間本意のプログラムを探しているのであれば、神山こそあなたの目指すべき
場所です。(p.181)
上手ですね。小学生のトリオのみなさんが考えたのかどうかは知りませんが、
口のうまさ(正確には、表現のうまさ)は大事です。が、表現の下手の人が
案外とおいいですからねぇ。私を含め。涙
募集要項、地域の特性をうまく考えた表現だと思いました。
神山町では、地域の人(土の人)だけでなく、集まってくる人たち(風の人)の
気質にも注目されていて、そこのところをこう語られています。
例えに出して悪いけど、B級グルメなんかはいずれ飽きが来る。
それに対して、オモロイ人が適度に循環していれば、新しいことなんて
ナンボでも生まれると思うんですよ。
そこにアイデアをポンと投げ込んで、ぐるぐると混ざって新しい何かが
出てくるというイメージかな。
モノで作ったシステムは廃れると思うけど、人がベースの仕組みは老朽化
せんからね。(p.199)
まったくその通りだと思いました。
たくさんの条件がうまくかみ合って、神山というところで化学反応が起きたので
しょうねぇ。
ただ単に真似してうまくことはないことは重々わかっていますが、それでも何かは
こうした先人たちの教えを真似すべきかなと思います。
長々と神山町の例を書いたのは、次の人たちに向けてでした。
15ゼミ生の卒論3チームです。
3チームともにようやくチーム名も決まり、本格的な活動をしていくことに
なります。
おそらく3チームともに地域での活動に挑むことになります。
神山町のグリーンバレーの皆さんたちのように思考の柔軟さとフットワークの軽さを
真似しつつ、活動していってほしい。
若いから柔軟という方程式はまるで当てになりません。若くて頭ががちがちである
ことも少なからず見受けられます(色々な場面で、なんだかなーと思うことがあり
ます)。
また若いからといって足腰が軽いという方程式もまるで当てになりません。
若くても足腰が弱く、動きの鈍い人がいます(これも、なんだかなーと・・・)。
自分たちの見つけたテーマについて、脳がちぎれるほどに考え、そして足腰が
おかしくなるぐらいに動いて、「あー、学生ってなんてすごいんだ」とお世辞では
なく、心の底からそう思われるような学生であってほしい。
たまレンジャー(八並、塘添、青、宿利、園部)
玉名をフィールドに、これまでの活動を発展させていきます。チーム名の由来は
特にありません。塘添の直感だけで決定という、非常に安直なチームですが、が、
それが大事で「その時のことを全力で面白がる」姿勢が大切。そういったチーム
として活動していってほしい。そうでないと玉名の人たちと対等にはなれません。笑
よびコム(村田、長田、鍬田)
ネットでの広報について深く追求していきます。玉名のチームも手伝いは
もちろん、ガリラボの白亜祭の広報班を兼務することになるでしょう。
広報し、人をたくさん「呼び込む」というのがチーム名を由来です。
当初「田んぼ3兄弟」という優れたネーミングがあったのですが、拒否し、
リーダー村田の鶴の一声でこのチーム名に決まりました。
なお、このチームの成果は、すぐに数字でわかります。呼び込むのに失敗
したとき、ゼミの単位がどうなるのか、リーダーは覚悟しておいてほしい。笑
Citrus(田島、江藤、藤川、宮崎)
なんかしとらす、色々と知っとらすという意味を込めて、田島をリーダーに
八代市役所と連携して活動していきます。県の南部は私もまったく行ったことが
ないので非常に不安ですが、田島をリーダーに据えたので田島が頑張ってくれる
でしょう、きっと。^^;
が、保険をかけることにしました。県南に住んでいる卒業生のネットワークを
利用させてもらおうと考えています。ガリラボネットワーク=ガリネット(?)を
動かし、卒業生からいい感じの協力をもらえるといいかなと思っているところです。
卒業生の皆さん、出番です。よろしく。笑
<ちょっと長めの、結論のないおまけ>
いつもこの時期の4年生を見ていると感じることがあり、それを書き留めて
おきます。学生でいる、在学中では、まだ心には届かないかもしれないけれど。
「みずほ らしくない人 に会いたい。」・・・みずほ銀行の今年の採用で
使っている言葉が話題になっています(口=表現がうまい)。
就活で大変な時期ですが、同時に、働き始めた後のことも多少は考えてもいい。
ガリラボでやっていることはほとんど社会人がやっていることと変わりません。
民間、公務員に努め、ガリラボに顔を出す卒業生たちのほとんどが口を揃えて
そう言っているのだからそうなんだと思います。
そう言っているのだからそうなんだと思います。
ガリラボでの活動(4年生だと卒論。何かを探求し、課題を解決していくこと)を
中途半端にせず、働いていくための力を身につけていってほしい。
中途半端にせず、働いていくための力を身につけていってほしい。
そして、ガリラボでは、どういった行動やアイデアが受け入れられ、またどういっ
た雰囲気や行動が嫌われているのか、そのあたりの見極めをしっかりとできるよう
になれるといいかと思います。
た雰囲気や行動が嫌われているのか、そのあたりの見極めをしっかりとできるよう
になれるといいかと思います。
ガリラボで随時受けるそうした評価(形成的評価)が自分を変化させていくのに
きわめて大事になると思いますので。
もうひとつ。同じくメガバンクの三井住友銀行の採用情報サイトには
「かつては、銀行と呼ばれていた。」と、きわめて刺激的な一文があり、ここも
従来とは異なるタイプの人材を求めていることがわかります。
先日、「野生的であれ」という言葉をここガリラボでは使っていると書きま
したが、上記銀行が求めている人材はそうした人材に違いありません。
知識はないことには何もできないのでたくさんの本を読み、身につけた知識を
活用しながら、大胆に動いていく野性的な人材へと成長していってほしい。
4年生は、これから本格的に卒論が始まります。
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