2018年4月6日金曜日

ファンの捉え方・ブランドの作り方

小雨が少し降っていましたが、今日も徒歩通勤。健軍川沿いは菜の花が
きれいに咲いています。


さて、今日は(も)予定が1日なかったので朝からずっと本を読んでいました。
先日から読んでいた
  佐藤尚之著「ファンベース・・・」
という書籍。お昼に読了し、その後は別のメディア関係の本を読み進めました。
「ファンベース」はチーム「たまレンジャー」には読んでおくように伝えており、
またチーム「たまらん」にも一部に推薦しています。
読了した感想は、たいへん素晴らしいもので、おススメです。
この本の扉には、次の星の王子さまの文章が引用されています。

  「がまん強くなることだ」キツネが答えた。「はじめは、ぼくから
  ちょっとだけ離れて、こんなふうに、草のなかにすわるんだ。ぼくは
  横目でちらっときみを見るだけだし、きみもなにも言わない。ことばは
  誤解のもとだから。でも、日ごとにきみは、少しずつ近くにすわる
  ようにして・・・・」

どうしてこれを冒頭で引用しているのかは最後265頁あたりで明らかにされるの
ですが、そのページまで辿り着いた時、私はこの「ファンベース」という書籍の
完全なファンになっていました(→だからこうして紹介しているのですけど)。

例えば何かの商品についての購買層で本当のファンとは20%しかいない。
コアなファンになると7~8%程度と言われているけど、その少ないファンに、
しっかりと目を向けないといけないということがこの本の中で説明されていて、
納得することばかりでした。
ファンについての捉え方が、目から鱗でした。
AKB48とかこのファンに対する対応が非常によく設計されていたから現在の
状態にたどりついたことがよくわかりました。
ファンとは、自分の言葉で、その良さを周囲に伝えていく人たちです。
そうしたファンをもっとも大事にしなければいけない。

たくさんの気づきがありましたが、次のスタバの元CEOの岩田さんの言葉の引用は
特に私にとって示唆的でした。

  --テレビCMなどのマスメディアを使った広告は、ブランド構築や売り上げ
  向上につながらないという考えから、スタバはこうした広告を打っていませ
  んが、なぜでしょうか?

  岩田 スタバの場合でいえば、ブランドを伝える一番の手段は店舗です。つ
  まり、ブランドは本来、その企業や個人の志がにじみ出てくるもの、つまり
  ミッションを愚直にやることでそれがにじみ出し、多くの人々に自然と浸透
  し、ブランドになるわけですね。
  こういうことすべてが、ブランドをつくっているわけです。だから、スタバ
  にとっては、マスメディアを使ったブランド構築はあまり意味がないと思い
  ます。
  ミッションを守り育てながら、成長を持続していくためには、必然的に教育、
  人材に頼る部分が大きくなります。だから、成長のスピードに見合った人材
  が育っていれば問題はありません。でも、通常は成長を急ぐあまり、人材育
  成やトレーニングが後回しになります。
  経営者であれば誰でも早く成長したいと考えますね。例えば小売りの場合、
  拡大を目指して店舗数を増やすわけです。新規に店舗を出店するのは簡単で
  すよ。お金さえ出せばお店はつくれますから。しかし、成長を焦ると、変な
  場所にお店を出してしまうというようなことも起きます。そして、それはほ
  かの店舗にも影響するわけで、その結果、クオリティーを落とし、ブランド
  を毀損してしまうわけです。「神は細部に宿ります。」細かな点まで行き届
  くスピードで成長していくことが大切なのです。
  (参照)http://biz-journal.jp/2013/10/post_3098.html

つい、スタバの店舗を教室、そして従業員を教員と見立てながら読んでしまいました。
大学とスタバの対応関係が成立するのかどうかはもちろんわかりません。
しかし、つい対応させながら考えてしまいました。
「神は細部に宿る」というのはよく私もゼミ生に言う言葉ですが、それを教室という
「接点」を関して話をすることはありませんでした。
もっとも評論家的なレベルで話をすることはあります。しかし、スタバのようなレベ
ルで接点を捉え、真摯に注意深く考えてきたことはこれまでほとんどなかったかもし
れません。
大学改革との掛け声は数多くあるわけですが、そうしたものの多くは、マスメディア
に大々的に広告を出すようなものが多く、花火をぼんぼんと打ち上げ、みんな空ばか
りを見上げている。ブランドの醸成に本質的な役目を果たしている地上の「接点」の
存在に無頓着になってしまっている気がしないでもありません。
ただ、一教員の私がこうした問題を全体として議論することは難しいので、私個人の
目の前にある「接点」については、最低限きちんと向き合っていこうかと思いました。
Contact Pointで、Think Local, Act Localにやっていきます。笑
 
何らかの形でファンとなった人たちは、周囲にオーガニックな言葉、自分の言葉で
その良さを広めていってくれる存在です。
そんなファンからオーガニックな言葉をたまたま昨晩聞くことができました。

昨晩、OB(11)清田からLINEに次のメッセージが届きました。


「ファンベース」の本を読んでいるときだったので、まさかこれほど良い事例に
リアルタイムに出合うとは思いもしませんでした。
さすがは秘密兵器の清田です。笑
この後のやりとりで、4月から部署が変わって多忙とのこと。多忙な中で
わざわざおススメ映画を教えてくれて嬉しい限りです。
私は4月から時間ができたので、これまで観れなった映画をじっくりと見たいと
思っていたところでした。
さすがは愛弟子の清田です。wwww

とりあえず、ファンとは、こうして積極的に周囲にその商品を素晴らしさを広げて
いってくれる有難い存在なのです。
ファンは、大事にしないといけません。^^
 


ガリラボのファンってどれぐらいいるものなのでしょう。
良かったら、次の質問にお答えください。

追記)結果はガリラボ通信2018/4/7に掲載しました。協力に感謝します。


ちなみにこれは、書籍「ファンベース」で紹介されていたNPS(Net Promoter Score)
という評価指標を調べるアンケートになっています。
色々な指標があるものです。玉名のチームにはこうした指標をしっかりと勉強して
もらって活動してもらおうと思っています。
そのためにはしっかりと勉強を。
大学生ですからね。^^;

読み終わったら学習会(たまレンとたまらん有志で)をやりましょう。
大学生ですからね。
 

 

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