2009年10月25日日曜日

宇土未来探求講座通信Quest22号

宇土中「宇土未来探究講座通信」で研究室のことを紹介してもらいました。
また、11月6日に宇土中に乗り込み、知識整理の方法をワークショップ形式で
教えてくる予定です。教えるのはもちろんガリラボの学生ボランティアです。

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さて、新設された県立宇土中学校にて長期展望に立った総合的な学習「宇土未来
探究講座」が展開されています。
その講座の広報紙でガリラボを紹介してもらいました。



昨年、この講座の計画の段階からかかわり、ガリラボから学生ボランティアを 派遣
することを宇土中には約束していました。
いよいよ来週がそのときでしたが、新型インフルの猛威の影響で上記通信にかか
れている体験講座は内容が縮小され、残念ながらガリラボからの応援は不要に
なりました。
この件は前のブログでも書いた通りです。
菊池での体験講座が中止になりましたが、せっかくなので、代わりに宇土中学校にて
知識整理の方法を教えてくることになりました。

派遣するボランティアは、菊池でのワークショップをデザインしたものの中止になり
幻のファシリテーター」と化したガリラボのエース級の4人です。
佐藤(M2)、松尾・中村・熊井(B4)
このメンバーに、知識を整理して新しい概念を身につけていくことの意味を宇土中の
ちびっこ秀才たちに体験させてもらおうかと思っています。

抽象概念とは近代西欧文明にとって自然を支配する大変重要な道具(武器)です。

レビ・ストロースという文化人類学者は、近代西欧文明と異なる文化圏の人々の
研究から抽象概念に頼らない生活のあり方を発見します。
そこでの主要な人々の方法(エスノグラフィ)とは、すべてのものを異なるものとして
覚えてしまうというそんな方法でした。
具体的な例でいうと、例えば、木にすべて固有名をつけて、それぞれ異なるものとし
て木を眺める。そんな感じです。
椅子がほしいと思えば、椅子として使える形のものを探し回ってそれを持ってくる。
そんな方法です。
こういった人々をレビ・ストロースは「器用人(ブリコラージュ)」と呼びました。

これに対して近代西欧文明は、個々に着目するのではなく、抽象概念を発達させて
いきます。
例えば木々を、木というひとつのカテゴリに分類して、個々の木々を区別せずに
ひとくくりに見ていきます。
このカテゴリ(抽象概念)のおかげで、近代西欧文明は、椅子がほしくなると、
椅子という概念を部品に分解して、小さな部品の組み合わせとして椅子を生み出す
という方法(概念操作)を発明します。
この方法が、近代以降急速に発達して、世の中に多量の人工物(artifact)を
生み出してきたのです。
新しいものを発明していくのに抽象概念は不可欠となります。
私はこういったデザインの思考についての研究もしてきたので、そのあたりの
ことを宇土中の子どもたちに、中学生が持っているコトバだけで説明してみたい
と思います。
似ているもの、似ていないものを分けることから、ものごとの理解を開始している
近代・現代人の実践の共同体の入り口へと連れて行くことに挑戦してみるつもりです。

うまくいくかどうかは不明ですが、失敗したら「すいません」と私と4人で頭を
下げてくることになるでしょう。
できるだけそうならないように頑張ってみるつもりではありますが。

書き始めたら長くなりました。
実は私は思考の問題を考えた時期があり、今も隠れて(?)この問題を考えています。
なかなかこんな話をするチャンスは大学ではないので、11月6日が楽しみです。

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