2016年5月15日日曜日

むしょうよ、むしょう

先日、ある若い社会人の方と話をして何ともいえない心地よさを感じました。
問題の解決に向けて一生懸命なんです。
そういった人と同じ空気を吸うのは心地いいものです。
さらにその一生懸命さが、私利私欲から来る利己的行動でなく、利他的な行動であることが
言葉の端々から感じられたことで心地よさは尚更でした。
 
今回の地震が起きてすぐにはそうした利他的な行動はたくさん生まれていたように思います。
みんな必死だったからでしょう。
しかし、少し時間が経って落ち着いてきたらでしょうか、最近になると、自己の成果やPRが
目的ではないのかと感じてしまう利己的行動に遭遇することもあって、少々嫌気を感じていた
ところだったので、純粋な利他的行動に対し、相対的にそれを強く感じたのかもしれません。
 
やることが色々とあって、全然進んでいませんが、本日もとりあえずは希望学の書籍に
目を通しました。たまたま開いたところですが、東大の中村教授が、
  僕がまだ優等生だった小学生の頃、担任の設楽(しだら)先生は僕にこう言った。
  「圭ちゃんね、大きくなったら他人(ひと)のために良いことをしてね。でも、ほめられ
  ようと思ったらだめよ。むしょうよ、むしょう。うーん、圭ちゃんにはまだちょっと
  むずかしかったかしら。」
という思い出をプロローグで取り上げた後、東日本大震災から復興に向かっている釜石の町の
調査結果を記載している章がありました。
 
ここには、メディアに取り上げられるわけではないけれど、当然過ぎて誰に感謝される
わけでもない、そんな仕事に東日本大震災後に携わった人たちのことが取り上げられていました。
華々しい人だけで何かができるわけではありません。
人間として根源的な使命感で動いているような人たちがいて初めて復興へと向かうのだと知りました。
仕事に真摯に向き合い、それを真面目に考えていくような人たちです。
心地よさを与えていただいた冒頭の方のように思いました。
だからでしょうが、その方が、中村教授のプロローグの文章と重なりました。
(ゼミ生にも何人かはそうしたことを感じることがあります。)

社会人となったガリラボの卒業生にも仕事に真摯に向きあって欲しいと思いました。
在学生ならば、社会人になってそうした行動が、学生らしさの追求という行動を徹底的に
やりながら学んでいって欲しい。
自分の仕事の意味についてあまり考えることになく、単に楽しんでいる(エンジョイ)だけ、
あるいは自己PRに精を出すだけでは、ですねー。
むしょうよ、むしょう」を、静かに、着実に、それをプレイフルに実践できるようになれると
いいなと思います。
もっともそうした行動はすぐにメリットを得られることはないでしょうが、将来的には、
それは自分の大切な人たちに対して良い影響を与え、そして結果的にそれが自分の幸せにも
つながっていくのではないかと想像しています。
私個人は、その実践はほとんど全くしていませんが、理論的にはそうだろうと思います。


そんなことを考えながら、授業準備などやっていたら、暑くて集中力が切れてしまいました。
日中は真夏日を突破したようです。
ガリラボでの私のデスクは窓際なので、これがまた暑いのです。
暑がりの私にとって、特に堪えます。
対策のため、道場においてあった扇風機を持ってこようと思っていたら、なんと壊れて
いました。
スイッチを入れてもファンはピクリともしません。
2007年から使っていて、約10年近く頑張ったので、寿命のようです。

今日の段階で真夏日で、暑くてたまらず、このままクーラーが入る6月まで耐えるのは
無理だと思い、利己的行動に従い、お店に走ってきました。
とりあえず自分専用(申し訳ない)の扇風機を設置しました。快適です。^^


たださすがに、(基本的に利己的に動く私でも)自分のだけを買うのはさすがにどうかと
思いました。
それで、テーブル用にと、もうひとつ買ってきました。如何でしょうか?


段ボールから取り出し、スイッチを入れて気づいたのですが、これって首を振らない
タイプでした。
無意識に、首を振るものだと思い込んで買いました。
首振り機能がないので、スイッチを入れたら前にしか風を送りません。
そうなるとですね、これは、最初にスイッチを入れた人が優先的に風が当たるということになりますね。
仲間割れの元をつくりそうなものを買ってしまったと思いました。
ならば、いっそのこと隠そうかとも考えましたが、とりあえずそのままおいておきます。

ガリラボのコミュニティにこの新しい道具(扇風機)は新たな矛盾を持ち込むことになります。
矛盾は創造の源泉です。
何事にも真摯に向き合うガリラボのゼミ生たちです。
この矛盾を利用して拡張による学習を駆動し、ガリラボに新しい文化なりを生み出して
いってくれるでしょう。^^
以上の理屈は、首を振らないことを購入後に知った私が考え出した、ミスを正当化する後付け理屈です。^^;

仲良く利用してください。
 


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