2016年5月28日土曜日

第4次産業革命に向けて必要なこと

国は、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を活用する第4次産業革命で
2020年頃にはGDPを500兆円から600兆円へと拡大する戦略を掲げている
そうです(参照)。

人工知能やロボットを活用し「製造・調達」部門の仕事は積極的に削減していくのがよく、逆に、変革によって増やせる仕事としては、「営業販売」などがあるとのこと。
ただしそれは、これまで通りの営業職ではなくて、「高度なコンサルティング機能が競争力の源泉となる商品・サービス等の営業販売に係る仕事」であり、こうした仕事は増加するとしている。
さらに、サービス職でも「人が直接対応することが質・価値の向上につながる高付加価値なサービスに係る仕事」は増えるという。



こうした劇的な変化は新しい道具が誕生すると必ず生まれる変化であり、今回だけが
特別ということではありません。
直近では、インターネットが普及を初めた1990年代がそうした変化に該当する
でしょう。
この時は、ビジネスでいえば、モノや音楽などの流通部分が、インターネット(という
破壊的イノベーション)によって従来のスタイルが破壊され、その結果、消滅した仕事、
逆に誕生した仕事も多々あり、様々であった。
その際、消滅した仕事というのは、本来、人間がやるべきではなかったということでしょう。
それは機械にやらせておけば十分だったのです。

今度の変革も、基本的に、この延長線にあり、その意味では変革というよりも、
ネット時代のさらになる展開であるようにも思えます。
もっとも量的変化は質的転換をもたらすわけで、変革という言葉を使っても全く問題は
ないとは思いますが。

さて、こうした(いつの時代にも生じてきた)変革に立ち向かうために大学では何を
すれば良いのでしょうか。
今回の変革の特徴を見ていると、やるべきことは単純に思えます。

人間的な成長を促すということ。
そして、将来にわたって成長していく力を身につけること。
古くから言われてきたことです。
ただし、昔よりもはるかに高いレベルでそれが要求されているとは思いますけれど。

そうした時代背景の中で、ガリラボでは、日常的に多様な人との関わりを作り出し、
高いレベルの人間性育成を志向しています(してきました。してきたつもりです)。
情報のゼミとかいう小さな枠で考えるのではなくて、もう少し広い視点で、
地道にやるべきことをやれる集中力と質的に高いレベルの人間性の育成が
ガリラボの活動を通して目指すべきところかと思っています。

ところで、3Fのフロアを歩いていると、挨拶もできない人に出会います。
まさかガリラボのゼミ生だったら挨拶とかできないことはないとは思いますけれど。
挨拶は、「人間であること」の条件にも思えます。どうでしょう。
他者との(心理的)距離感を測定しながら、その距離に応じて妥当な
そして気持ちの良い挨拶ができるようになること。
気持ちの良い挨拶ができると運が転がり込んでくることも多いように
思います。錯覚かもしれませんが。^^;

(以上、熊本に戻る新幹線の中で走り書きしたものです。論理の破綻は
 ご容赦ください)

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