熊本ではクマロクの放送があり、ゼミ生がそれに参加しているとき
私は東京の日経ホールで、経済産業省が主催する大学に対する
「社会人基礎力育成グランプリ2011」に参加していました。
北海道から九州まで、8つのブロックの代表が参加しての発表会です。
内容は、学生たちが社会人となっていくのに、その基礎力を育成する
ために取り組んできたことを発表していきました。
このやり方が、わが大学で来年度からキャリアセンターを中心に取り組
む就業力育成事業と非常に似ており、来年度の取り組みのためにじっ
くりと発表に耳を傾けてきました。
これは、京都産業大学の取り組みの発表です。
企業からの、ITを活用した新しい観光サービスを考えてほしいとの
依頼に学生たちが取り組んだものです。
(ちなみにわが大学でやるのも基本的にこれと同じ内容です)
当初「そんなのどこでにもであるよ」と幼稚なアイデアを企業側から
指摘され、へこんでいるとき、企業の担当者の
私たちはいつも利益を考えながらやらないといけない
と言った言葉がヒントになり、学生であることのメリットを発見し、そこから
新しい学生ならではの観光サービスが生み出されたことが披露されました。
この大学はプレゼンが特にうまかった。
結果、京都産業大学は会場からの投票で選ばれる特別賞を受賞しました。
これは和歌山大学の取り組み。
サービス業の方々に大規模な取材を行い、そこから和歌山県特有の
問題を見つけて、産学官連携でおもてなしについてのマニュアルを
作成したわけです。
MOREが現在自主研究でやっていることにちょっとだけ似ています。
和歌山大学のマニュアルは5万部も印刷され、県内のサービス業従
事者の方々に配布されたのだそうです。
直接関係ないことですが、発表していた学生のひとりは熊本県出身
でした。
大賞を受賞したのは多摩大学でした。
多摩大学の取り組みは、もうプロのレベルでした。
東京ミッドタウンのイベント出典に、プロとのコンペに勝ち抜き、
ゼミの20人近くで具体化したとのこと。
最後は大学に泊まり込みの連続だったと指導教員が話してい
ました。
実は、あまり期待しないで出かけたのですが、学生たちの発表が
あまりに素晴らしく、今のガリラボでもとても及ばないと愕然としなが
らも、同時に闘志も湧き上がりました。
全国にはやっぱり大した学生たちがいます。
4月から、それに負けない、あわよくば超えるほどの活動を玉名を
舞台にやってみようかと決意しました。
※発表者には、ゼミ以外でのグループの活動もありました。
この大変な作業に、どうしてゼミでもないグループが1年近くもモチ
ベーションを維持できたのでしょう。
不思議です。
その解明こそが、基礎力育成の大事なポイントになるように思いました。
この辺りは議論は実はM1(10)松尾の院での研究テーマです。
松尾の研究成果に期待したいと思います。
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