今日はもやいすとシニア育成の集中講義で、益城町へのフィールドワークを
行いました。ただし、午前中は学内での研修、午後がフィールドワークです。
午前9時に集まってきたのはSAの学生たち。参加の呼びかけに集まってきた
ガリラボの精鋭たちです。
9時ちょうどに、シニアの学生たちを迎え入れる準備に入りました。
冒頭、私からはプロアクティブ行動を強く心がけるよう、それだけ注意しておきました。
何を行わねばならないのか、やるべきことを理解しておき、迅速に行動することを
求めました(ゼミでもよく要求をしていることです)。
私は、イベントとイベントの合間、次に移る段階のダラダラさが嫌いです。
大、大、大嫌いです。
写真を撮るぞと言って、いつまでも並べないとか・・良い例です。
考えてないからそうなることが多い。
指揮者がいなくても、自律的に秩序を生み出していくジャズのようであることが望ましい。
自律しながら、他者と協調していける個人が望ましい。
ガリラボのゼミ生には、ガリラボに在籍している間に、プロアクティブに動けるようになることを
強く期待しております。
10時。シニアの学生たちへのガイダンスが始まりました。
ちょっとした合間の時間に、このチームはSAが自発的に自己紹介を始めました。
今日はかなり詰めこんだプログラムだったので、シニアと仲良くなっていたほうが
良いだろうと直感的に判断したのように(僕には)見えました。
4年(13)塚田から動き出したのですが、こういうのは見ていて気持ちいい、プロ
アクティブな行動かと思います。
IR室(M08)佐藤の事前レクチャーの後、熊本大学の円山(まるやま)先生に
お越しいただき、本日午後、熊本大学と協力して益城町の仮設住宅で行う
調査の概要とその意図について解説してもらいました。益城町の復興を考えて
いくための調査で、もやいすと2016は復興支援を目指していることもあり、
協力する内容としてはかなり妥当なものかと思います。
調査スキルについては教えてもらいました。講師は、熊大の学生さん。
本日参加した本学の学生たちとほぼ同じ年代の学生が講師となってくれました。
仮設住宅での聞き取り調査の方法を、寸劇によってわかりやすく紹介してくれました。
学部の4年生(右の学生)とは思えないほどレベルの高いコミュニケーション力で驚きました。
調査スキルとして非常にためになったのではないかと思います。
冒頭部分だけ映像で紹介します。
レクチャーが12時に終わり、30分だけランチタイムをとり、12:30にはバスで
益城町総合体育館(益城町の避難所)に移動しました。
案内していただくのは、この授業で連携している熊本YMCAの職員さん。
熊本YMCAがこの避難所を管理しており、担当されている丸目さんは、なんと本学OG。
きれいに間仕切りされ、整然と居住スペースが並ぶアリーナ内部です。
避難所の様子を丸目さんから詳しく説明していただきました。
みな、真剣にメモを取っております。こうしたメモが、もやいすとシニアにとっては
本日の宿題のまとめる材料になっていったはずです。
避難所の説明を受けた後は体育館周辺の調査へ。
4つに分かれているシニアチームにはそれぞれ次の調査ルートを与えました。
このルートを歩き、見て感じことをまとめてくるはずです。
周辺調査で益城町内を歩くもやいすとシニアとSA学生(4年(13)多賀)。
総合体育館での説明と周辺調査を1時間半ちょうどで終わり、14:30に仮設住宅に移動。
ここで、午前中にレクチャーを受けた聞き取り調査を行います。
二手に別れました。大人数チームを木山仮設団地(200戸ほどあるそうです)に、もうひとつの
空港そばのテクノ団地(500戸ほど)は2チームのみ。実はテクノ団地はすでに調査がかなり
進んでいるからです。
テクノ団地を歩くもやいすとシニア(ではなくて、居住環境学科のKASEIプロジェクトの学生たち
5人とSAです)。この日、居住の学生たちも調査に加わりました。
テクノ団地での聞き取り調査の様子です。調査は15時に開始。テクノ団地はすでに
熊大によって調査がかなり進んでおり、それで残った住宅だけが対象であり、不在のところが
多く調査はなかなか苦戦しているようでした。
私はテクノ団地におりましたが、途中、木山団地の方に呼ばれ、そちらに移動。
木山団地は順調に調査が進んでいました。
呑気な感じで仮設を歩く3人。終わったのでしょうか?
この頃、4年(13)塚田が体調不良になり、塚田はM1(16)山口の車で帰らせました。
少しだけ緊迫したときだったので、次の写真は余計に呑気に感じます。笑
17時前、調査を終えた学生たちが熊大の円山先生から個別にコメントをもらっていました。
コメントを真剣に聞いています。
17時に木山団地組はバスでテクノ団地に移動。
みんなの家に全員集合し、本日最後のプログラム。仮設住宅というものについて
居住環境学科の佐藤先生からレクチャーを受けました。
もやいすとシニア、SA、教職員併せて50人ほどが座り、本日のフィールドワークの
総決算的な意味の講義をしていただきました。
地震で自宅を失い、避難所などを経て、色々な地区から仮設住宅にやってきた人に
とって、仮設住宅は住みやすいものではなく、居住環境の改善が必要で、そのための
方法は身近にあること、またコミュニティづくりが非常に大変であり、そのためには
どういったことをやっていけばよいかと、そのための提案なども含む興味深い講義
でした。
1時間ほど熱く語っていただきました。
なお、佐藤先生にとっては今日は特に意義深い日だったようです。^^
18:30終了。最後に、シニアの4チームからそれぞれ本日の振り返りの
コメントを発表してもらい、急ぎバスへ。
19:10に大学着。SAは残務処理、シニアはその場で解散としました。
長い1日でした。
もやいすとシニアにとっては本日が本当の意味での初日なります。
非常に密度の濃い初日でした。
あんなにたくさんのことが良くもまあ1日でやれたものだと思うほどでした。
バスの運転者さんもかなりこき使われておりました。^^;
たくさんの時間をかけて打合せと相談、そして準備をしてきたので、
これほどのことが出来たのだと思います。
シニアの学生たちにはいい学びの場を提供できたように思います。
それもこれも、IR室(M08)佐藤及びM1(16)山口の力によるものです。
見事なプログラムに仕上がっていました。
おかげで、私はたいへん楽でした。笑
この場を借りてお礼を言いたいと思います。
また円山先生と熊大の学生さん、熊本YMCAの丸目さん、そして居住環境
学科の佐藤先生といった優秀な方々のおかげでもあります。
感謝です。
これらの皆さんにはシニアはもちろんのこと、シニアの支援に同行しながら、
結局は一番学んだであろうSAがもっとも感謝すべきかもしれません。
なお、シニアの学生たちは、単に感じただけではダメで、感じたことを深める
ために、深いレベルでその感覚を捉え言葉にして、レポートとしてまとめ提出
してくれると嬉しいなと思っています。
濃い体験をしてそれをしっかりした言葉で綴られたレポートを是非とも読みたい。
ところで、SAも学んだはずです。
レポートを出せとは言いませんが、当然ながらこの貴重な体験は言葉に、
深く考えて言葉しておかないともったいない。
自分の感じた経験の言語化をやっておくように。
<おまけ>
この日、レポーターとしてウロウロしていた2人。ほんわかしてます。
ちゃんと記録が取れたでしょうか? 気になります。笑
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