2016年9月8日木曜日

研究室に閉じこもり身につける社会人基礎力(?)

昨晩、M1の2人(大野、山口)と読んでいたエスノメソドロジーのテキストを
朝、冒頭部分を読み直しました。
驚きました。
読み始めた当初、まるでその本質を理解せずに読んでいたことに気づいたのです。

思考の次元が上がると、それまでの自分のことを理解できるようになります。
朝の衝撃は、これまでの悪戦苦闘のおかげで、理解の次元が一つ上がっている
ことを教えてくれました。

悪戦苦闘しつつテキストをある程度まで読み進め、テキストの主張全体をおぼろげ
ながら掴めるようになって、テキスト冒頭で著者が言おうとしていたことが初めて
体の芯のところにすーっと入ってくる感じを持ちました。

読み始めた時、皆目わからず、非常に苦しい読書でしたが、山をひとつ越ると、
読むのが苦痛でなくなります。
苦痛どころか、主張していることを深いところで捉えることができるようになって
ワクワクし、面白さを感じます。

勉強という行為には、おおよそこんな性質を持っている営みのようです。 

ただ、ハードルが高く、困難を伴う勉強を続けるのはひとりでは無理ですね。
仲間が必要です。
さらに、「やりたいときにやる」というのでもダメですね。
強制力がなければならない。
そしてもう一つが時間。
時間を区切って制限してやることも重要ですが、たまには無制限に、自分の時間の
全てをそれに捧げ、仲間とそれだけに集中して議論することが大切かなと思います。


仲間がいて、そして逃げられない強制力があって、時間をふんだんにそれに
捧げる勇気を持つとき、挑戦しがいのある学びに向き合い、それをクリアしていく
可能性がでてくる。
そして、この難渋な挑戦には、それをクリアした時、大きなご褒美がもらえる。
それは、「内発的な面白さ」と言えばよいでしょうか・・・、これは「外発的な面白さ」
としてのテーマパークよりも、映画よりも、かなり面白いものです。
内発的なものを経験したことがない人には、勉強が映画よりも面白いといっても
あまり信じてもらえないでしょうけど。
内的な面白さを知ると、それがエンジンになって、自分を前に進ませて原動力と
なっていくように思います。
外からもらう面白さと大きく違う点です。
社会人基礎力の用語を借りると「前に進む力」と言えるのかもしれません。

ところで、上で「勉強」というところを「仕事」と置き換えても成立するのでは
ないでしょうか。
難しい仕事、挑戦しがいのある仕事に、仲間と一緒に、時間を忘れて取り組むとき、
やっているときは非常に大変ですが、しかしそれは面白くてしょうがないものに
なるように思います。
仕事中毒に陥るほど。

勉強とは嫌なものですが、しかしそれはやり方によって、面白くたまらないものになる。
仕事も多分一緒で、嫌な仕事も、やり方によっては面白くてたまらないものなっていくのでしょう。
一生のことを考えると、学生でいるよりも働く時間の方がはるかに長い。

楽しく仕事をやっていくためのスキルだと思って、難しい勉強に向き合い、
クリアしてことを学生時代に体験するのもきっと悪いことではないでしょう。

難しい課題を選ぶこと(チャンスを逃さないこと)、仲間を作ること、
やらないといけない状態にすること、時間を管理すること、こうしたスキルが
内発的な楽しさを獲得していく大事な社会人基礎力と言えるかもしれまん。

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今日はガリラボは静かでした。
もっとも昨日が賑やかすぎたので、その反動だったかもしれません。
午後、チームパレットの4人(4年(13)河邉、時松、岩坂、出口)が打ち合わせを
していて、それ以外は
  4年(13)塚田、多賀
が朝から作業をしておりました。
M1(16)大野、山口の2人も少しだけ立ち寄りました。。
 
 


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