2016年9月4日日曜日

文章を上達させるPDCAについて

台風12号、強い影響は無さそうですね。
が、昼前から雨がしっかり降り始め、おかげで週に1度のテニスは中止。
お昼(泣きながら)メンバーに中止メールを出しました。
 
時間が出来たので、朝から夕方まで本日は添削をやっておりました。
学生団体MOREが学生自主研究事業で行っている「学生目線の大学案内」の
原稿添削作業。
かなりたくさんの学生が関わっている活動ですが、その全員から私宛に添削
依頼が届きます。
どれも長い文章ではありませんが、少し複雑な状況の説明になると、読んでも
なかなか意味がわからない。涙
首を180度ぐらい傾けながら、色々と推測し、添削をしていますが、色々と考え、
想像力をたくましてしても意味がわからないのもあり、それは諦めて、試合終了。
執筆した学生たちには、それぞれ意味不明な部分を指摘して返却していきました。
朝6時ぐらいから始めて終わったのが、16時ぐらいでした。
   
余談ですが、昨日の鹿児島の研究会の報告の中でこういうのがありました。
ある大学で、学生にポートフォリオに毎回文章を書かせているそうですが、
ポートフォリオのおかげで、「長い文章を書くのが苦にならなくなりました」という
感想が学生からあったそうです。
その文章とは200文字ぐらいのもの。
200文字ぐらい(原稿用紙半分)はもう学生たちによっては長文なのだと、この
大学の先生は少し苦笑いをされていました。
LINEを駆使する若い世代は、短い文章(100文字以下程度)でやりとりするのが
普通ですから、200文字を超えると、おそらく長文なのでしょう。
うちの大学生の場合はどうでしょうか。
ゼミ生の場合、メールで500とか600文字を超えると「長文失礼しました」とお詫びを
書いていることが多い気がします。
(もっともメールだとそれが当然かもしれません。たくさん届くメールで、あまりに長いと、
こっちが読まなくなることも多いですから)
 
話を戻します。
問題は文字数よりも、文字による表現のまずさの方です。
学生たちにはもっと文字での表現の訓練が必要に思いますが、どうでしょう?
それとも文字はもう古いメディアでしょうか。
デジカメとPhotoshopを駆使して画像で表現する、あるいはビデオカメラとVideoStudioを
駆使して映像で表現していった方が現代的ですかね。
もちろん、それらもありでしょうが、手軽なのは表現媒体はやはり文字なので、文字での
表現もどうにかして訓練をさせたい。
こんなのは訓練だけの問題ですから、ちょっと訓練すると上手になるんですよね。
書いて、人に読んでもらって、分からないところを指摘してもらい、どうして自分が先に
書いた文章では人は分からないのかを考えて、恐らくこうではないかと書き直し、書き直
したものをまた読んでもらう。
このPDCAを回していくことしかないのでしょうね。
このとき、どうしても他者が必要になります。
(こんな面倒なことを、簡単に引き受けてくれる他者はあまりいません。社会人とかに
なったらそうした他者の確保はその都度有料となるでしょう。もっとも社会人の多くは、
そもそも長い文章がほとんど不必要かもしれませんけど)

さて、ゼミ生にとっては私は他者ですから、添削された返却されてきたとき、元の
自分の原稿と比較して、検討してもらうといいかなと思います。
そうするとPDCAサイクルが回り、上達していくはずです。
ゼミ生には、私から添削して返却さえる文章が多いはずです。
「書いた、添削したもらった、終わり」ではなく、その後のチェックと改善の部分を
忘れないように。


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以下、脈絡のない話題です、、、
(添削でかなり思考力を消耗し、文章を紡いでいく力がなくなってしまいました。
 良い文章書くには、思考の体力も不可欠かと思います)

先日、「自由の条件」という論考を読んでいました。
大人になっていく(=成長していく)というのは責任を持っていくのと引き換えに
自由を獲得して過程だという話で、制約を課されていくからこそ人は自由になって
いくというものです。
実際そう感じることも多く、それもあって、なぜかこの問題に興味があって、自由について
ガリラボ通信でもよく書いています。
「ガリラボう通信」「自由」というワードでググると複数検索されます。
論考を読みながら強く興味を持ったのが「名前」の問題でした。
特に概念と名前の違い。
名前とは、「存在」を肯定するために神のような絶対的存在(普通これは親ですね)から
与えられたもので(これって一種の制約です。その名称に固定されるわけですから)、そう
した肯定によって人は自由になれるのだというのです。
非常に興味深い話です。
そこで出てきたのが「八日目の蝉」という小説の話題。
この小説、私は知りません。
映画化もされたようで、わが家でも娘がDVDを借りてみていたのは記憶していますが、
残念ながら私自身は観ておりません。
赤ちゃんの時に誘拐され、2つの名前を持つことになった赤ちゃん(少女、女性)とは、
どのように行動することになるのでしょう。
名前と言う視点、自由という視点で小説を読むと非常に興味深そうでした。
Amazonで1円で売ってあったので即座に注文(ただし、送料が250円ほど)。
出張から戻ったら届いていました(今の状況で果たして読めるのか非常に不安ですが)。


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小説家とは、複雑な状況をよくもまあ長い文章で上手に表現できるものですね。
もちろん、そんな高等表現ができるから小説家なのでしょうが、ふと思ったのが、
長文200文字の世界観(パラダイム)にいる人たちは、小説のようなものはどの
ように見えているものなのでしょうか。
大変興味があります。
文字による表現とは今後どのようになっていくのでしょう?
最近の若い者はと、単に嘆いても仕方なく、現代のテクノロジーが規定する社会の
潮流の中に若い世代はいるわけで、恐らく我々世代よりも社会の最先端を突き進んで
いるでしょう。
若い世代がどう動いているか。
それを真摯に見極め、理解し、それを踏まえた上で考えていかねば、未来が見える
ことはないでしょうね、おそらく。
  
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台風12号、どうなったですかね?
 


 
 

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