しかし、ここ最近、これが流行語になっていることを知り・・・
これって、今話題をさらっているカーリングのLS北見の選手たちの言葉だったんですね。
北見市の方言なんでしょうか？ それとも最近の若い女性の言葉なのでしょうか？
言葉のやりとりを聞いていると、ガリラボでも聞くことがあるので（先日、玉名に
向かっている時、八並が無意識に「そだね～」を連発してました笑）、一般に若い
女性が使っている表現なのかもしれません。
この「そだねー」もいいですが、LS北見チームが帰国し、そして地元に戻ってからの
記者会見が非常に良かった。
この時の、特に吉田選手のスピーチでさらにこのチームへの好感度は増したのでは
ないでしょうか。
その様子がさっそくYoutubeにアップされていました。
（私もニュースで見たときに吸い込まれてしまった）話題になったスピーチは次の
映像の3分15秒ぐらいのところから始まります。
この時の吉田選手の次のスピーチ
私は７歳の時からこの町でカーリングを始めました。
正直、この町、何もないよね。
この町にいても絶対に夢は叶わないって思ってました。
だけど今はここ（常呂町）にいなかったら（夢は）叶わなかったなと
思ってます。
子どもたちのみんなもたくさんいろんな夢があると思うけれど
場所とか関係なくって、大切な仲間がいたりとか、家族がいたりとか、
どうしても叶えたい夢があるとか・・・、
この町でも叶えられると思います。
は、地方創生と呼ばれるこの時代、地方を勇気づける力強い言葉であろうかと思います。
感動しました。
このスピーチを聞いてすぐに思い出したのが「地元学」でした。
水俣市の吉本哲郎氏が提唱したもので、自分の地元に何も「ないこと」を嘆くよりも、
そこに「あるもの」を探そうじゃないかという考え方です。
この地元学を勉強し（ガリラボ通信2009/10/26)、実際に地元学を実践している
水俣にガリラボのゼミ生で出かけたのでした（ガリラボ通信2009/11/22）。
また、提唱者の吉本哲郎さんとは玉名市の平野さんが連れてこられ、一緒に玉名市
天水でフィールドワークしたこともありました（ガリラボ通信2012/7/15）。
この２つのフィールドワークは今でも忘れられません。
水俣のフィールドワークは雨の降る大変寒い日でした。バスから降り立った水俣市
越小場地区は、私の実家の風景によく似たほんとに何もない田舎でした。
「え、ここ！！」という感じでしたが、その「ここ」で行われていることがすごく
て衝撃を受けて帰ってきてガリラボの本格的なフィールドでの活動が始まったのでした。
もうひとつの吉本さんと歩いたというフィールドワークは、行先が玉名市天水でした。
ちょうど九州北部豪雨の頃で、行きがけは凄まじい豪雨で、フィールドワークしなが
らも、ものすごい雨になったりして、山から鉄砲水が来るのではないかと冷や冷やし
ながら天水内を歩いたのでした。玉名市や天水との深いかかわりはこの頃から始まり
ました。
ひとつめのフィールドワーク先、水俣の越小場地区や同様地区の取組は、村丸ごと
生活博物館と言いますが、私たちがフィールドワークに出かけた2009年には日経
ビジネスでも取り上げられていることを今知りました（こちら）。
LS北見チームの地元のように「ここ、何もないよね～」、「そだね～」というところ
は、日本中の至るところにあるはずです。
住んでいて、それが当たり前になっていく、日常化していくことで意識から消えて
いくものですから。
でも、何もないというのはやっぱり嘘というか、そこにいる人たちが創り出すフィク
ションなんですよね。
日常化した人々の意識が創り出しているフィクションなんだと思います。
そうしたフィクションを壊し、別の新しいフィクションを創っていくもの人々の
意識であり、吉本哲郎氏は「あるもの探し」というやり方で新しいフィクションを
作り出す意識について提唱されたのだと思います。
LS北見チームの活躍は、「あのもの探し」同様、人々に新しい意識を作り出し、
それが何もない（と思われていた）田舎に何かがある新しいカタチを促していくの
かもしれません。
「ここ、何もないよね～」「そだね～」と言いながら、ワイワイとやれる仲間がいると、
何もないと思われた（思っていた）ところから銅メダリストを生み出せすパワーが
創り出せる。
何かをやろうと切磋琢磨している人たちがいるところは「何もないことはない」そんな
場所になっていくんでしょうねぇ。
ガリラボもゼミ生が切磋琢磨していく場所としてこれからも楽しくやっていきたい。
単に楽しむだけのエンジョイではなく、大変さが埋め込まれたプレイフルな場所に
していきます。
ということで・・・
とりあえず、みんなでガリラボ前の廊下でカーリングでもやりますかね。
そだね～ ♪
0 件のコメント:
コメントを投稿