2014年7月21日月曜日

人間とネットとの共生の次の課題?

次の映像をご覧ください。



わかりました?

今朝のNHKニュースでリアルな人型ロボットが取材されていたので、それに触発されて、
本日のガリラボ通信は、この話題を取り上げたいと思います。
ロボットが人に近づく(近づきたい)理由って何なのでしょう?
早く人間になりたい!
こういったのは、1968年から1969年にTVアニメとして放送された「妖怪人間ベム」の
主人公3人(?)で、この親子(?)の合言葉でした。
私が小学生の頃のことです。

人型ロボットの開発は同じく私が小学生に上がる前の1963年から1966年にかけて
放送された鉄腕アトムが絶大な影響を与えたことは間違いないでしょう。
私も幼い頃にこれを見て育ち、アトムというテクノロジーにあこがれ、そして妖怪人間ベムに
よって毎週「早く人間になりたい」という言葉を刷り込まれた幼少期でした。

この時の世代(アニメネイティブ?)が、成長し、技術開発の意思決定ができる年代に
なり、その結果、人型ロボットは急速に進展していったように思います。

この意味で、幼少期の体験は、数十年後の社会に大きな影響を与える可能性が
大きい。
何十年後かの未来は今現在の子どもたちが感じていることが大きな影響を与えて
いくでしょう。
今、どういったものが流行しているのでしょう?
子どもたちは何にあこがれているのでしょう?
 
例えば、環境とかエコとかボランティアとか、そんなことは私が小さいころは聞いたことも
ない概念でしたが、今の子どもたちはそれが当たり前の世界を生きており、それを
前提知識として成長していくでしょう。
また、デジタルネイティブであり、ソーシャルネイティブでもある子どもたちは大人とは
異なる思考回路を成長させて生きています。
アナログととデジタルという異なるメディア世界を生きているわけですから。
環境、エコ、ボランティアといった概念を当然のこととし、デジタル及びソーシャルを身体化
して未来を創っていく子どもたちは、今現在どんなことを憧れにしているのでしょう?
その辺りの調査もしてみたいものですが・・・
とりあえず、未来においてはロボットを彼らは社会の中に組み込んでいくでしょう。
これは、スマホを頭の延長として組み込み、それを前提とする現代社会を創造してきた
のと同様です(そろそろスマホがないと電車もバスも乗れなくなっていく可能性がある)。
ロボットというテクノロジーもきっとそうなっていきそうに思います。
ルンバとか、その先駆けかもしれません。
(恐ろしい話ですが、戦場でそれが利用され始めていて、人間にとって極めて重要な
問いを投げかけています)
従来、机の上に置かれていたコンピュータが、スマホとなって人間の手を借りて空間を
移動を始めているのが現代ですが、未来はさらにロボットという身体を借りてコンピュータは
人間の手を借りずに空間を自在に移動を始めていく。
これまでとは異なる新しい形のコンピューティング環境が生まれていきます。
特にこれまでほぼ無視されてきた身体性とかなり関係する環境が生まれていくように
思います。
 
さて、ロボットというテクノロジーは一時期の華やかな希望の時代から、使い物になら
ないと言われていた暗黒の時代を経て、ようやく現実に使えるリアルな時代へと辿り着き
そうです。
アトムにあこがれたロボット研究の先駆者たちとそこから生まれた技術コミュニティの成果です。
 
20世紀終わりから21世紀初頭にかけては人間とネットとの共生が課題でした。
それはもうすぐ終焉し、次は、人間と移動するコンピュータ(ロボット)との共生のあり方が、
課題になりそうに思います。
もっとも課題はたくさんあると思います。その中のひとつになるだろうと意味です。
こんな話題は、考えただけでワクワクしてしまうのですが、ただそれが現実的な問題と
なる頃にはたぶんガリラボは消滅しているでしょう。
人間とロボットという新しいテクノロジー(道具)との共生の問題はガリラボで追ってみたい
テーマですけど・・・。
残念です   (。-_-。)
   

※本日のガリラボについて
院の講義(2限目)
M1(14)漆島、吉村が参加してデジタルテクノロジーの問題を読んでいますが、非常に
刺激的で、つい私が熱が入ってしまいました。
グーテンベルクの印刷術が教会の権威を低下させていったことをビクトル・ユーゴーは
コレがアレを殺す
と表現したそうです。これを聖俗革命と呼んでいますが、現代版の聖俗革命が徐々に
進行しています。
4年ほど前のエントリー「メディアの聖俗革命(ガリラボ通信2010/12/12)」でもこの点を
触れています。興味のある方はどうぞご覧下さい。
 
合同ゼミ会議(昼休み)
M1(14)漆島、吉村、4年(11)上田ゼミ長、3年(12)田中ゼミ長、そして白亜祭+10年史
委員長の4年(11)藤本が顔を合わせ、縦の連携を取るための情報交換を行いました。
今年から初めた新しい試みです。
これがうまくいったかどうかは、1年経ってからガリラボが縦の関係において全体でどういった
成果を出したかでわかるでしょう、たぶん。^^

その後、私は自宅でないとできない仕事があったので帰宅したので、ガリラボの
ゼミ生の活動は不明ですが、試験前になった関係で(今週木曜日は試験です)、
しばし休眠状態となるでしょう。


 
 

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