2017年7月2日日曜日

日曜のガリラボ/左官屋さんの人材育成ともやいすと

今日は暑かったですねぇ。空には完璧な夏雲が浮かんでいました。
日中、32℃を超えていたようです。
日曜日はクーラーはつかないのですが、早朝よりガリラボでは3年(15)生が
ひのくに殺人(?)事件ワークショップで作業していました。
途中、OB(13)岩坂が1分ほど顔を出したそうで、その他、M1(17)多賀が、
フルーツゼリーの差し入れを持ってきてくれたそうです。

多賀の差し入れ写真を送ってくれたのは3年(15)八並ゼミ長。
八並が朝から来ていて、その他にも
 3年(15)青、鍬田、園部
がやってきて作業をしていたようです。
暑かっただろうと思います。15:46には全員ガリラボを後にしたようです。
八並によれば、
  もう少し作業したかったのですが、暑さに負けました(・・;)
とのことでした。
よく頑張ります。
4年前、水の国くまもとの映像コンテストに応募の際、灼熱のガリラボ内で
OG(10)石原をリーダーとする「でこぼこフレンズ」が頑張っていたことを
思い出します(ガリラボ通信2013/8/19)。
なお、私はというと、午後、非常に暑い時間から、ガリラボで3年生が作業して
いるのを外から見ておりました。差し入れもせず。笑
外は、酷暑でした。

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先日、次の本を入手し、早朝、パラパラと眺めてました。
左官という昔気質の徒弟制をイメージしてしまう業界におけるプロの職人さんの
育て方についての本です。
プロローグだけ読み、それ以外はまだパラパラだけですが、驚きました。
育て方についてではなく、この本を書かれた左官会社社長さんに非常に驚きました。
また、会社が「千駄木」というのも気に入りました。^^ 
ガリラボでもモデルにさせていただき、授業でも紹介したことのある「谷根千」が
発行されていた地域ですので。


職人の業界の場合、そこで飛び交う多くの言葉は、ほぼ仕事の言葉で、それは
命令語」が支配する世界です。こうした言葉は、行動を、仕事をスピーディに
行うのに欠かせない言語群だからです。
職人さんはほぼそうした世界を生きているとの思い込みがありました。
何気なく手にした本なのですが、パラパラとめくりながら徐々に、先に書いた
ように、職人を育てることそれ自体よりも、命令語が支配する職人の世界を
生きているはずの社長さんが、命令語ではなく、説明の言葉で綴られる書籍を
書いておられることにはっと気づき、驚きました。
全体を一貫した論理で貫く本を書くというのはかなり難しい作業です。
出来上がった本を読むのは容易いのですが、書くのは至難の業です。
ガリラボで本作りをしたゼミ生はよくわかるはずです。
しかも内容が、理論立てて書いてあって、パラパラとめくりながら、なんだか
鳥肌が立ちました。
この方、ただ仕事をされてきたのではないことは明白です。
仕事のなかで問題意識を持ち、それを解決してくために本などで勉強され、その
繰り返しを通して高い説明能力を獲得されてきたのかなと思いました。
理論と実践とを非常にうまく融合されている。
優れた社会人とは、ただ仕事をするだけでなく、その仕事以上の学びも怠って
おらず、その両輪でもって高いレベルに到達していることをこの社長さんを
通して再確認しました。

少し時間が作れたら、この本をじっくりと読み、社長さんの書かれている「モデリ
ング」について学び(パラパラ読書の限りではすでにガリラボで多くを実践している
ようです)、卒業してからも学び続ける社会人という高度な職人をガリラボで育成し
ていくため、環境をさらに高度化していきたいと思います。 


 
人材育成と言えば、ここ数日かかりきりになっていた7月6日の県民カレッジでの
講演内容がようやく固まりました。(´▽`) ホッ
1.5時間ほどの講演ですが、昨日と今日だけでも15時間ほどはこれにかかりっ
きりでした。
明日最後のチェックをしてパレアの事務局に提出します。
明日(7/3)が資料提出の締め切りです。
何とかギリギリ間に合いそうです。

話す内容についてはスライドを作りながら色々と考えた挙句、地域社会を睨み、
もやいすと育成を「熊本県立大学の未来への挑戦」と捉えて話をすることにしました。

次はスライド70枚の一部ですが、学生GPのことも紹介する予定で、私がよく
知っているたまラボとCoho'zuを紹介します。


もやいすとは、地域や防災を素材に、理論と実践とを融合する学びのスタイルを
起動させることも狙うものです。
一部には導入しているものの、上記のモデリングの話を読み、まだ洗練できてい
ないと感じました。今後の課題です。
ところで、3年(15)八並を代表とするMOREの学生たちが「”もやいすと”とは」と
テーマで卒業生を取材し映像化してくれる予定になっています(7月に鹿児島に取
材に行く予定です)。これらはモデリングという手法に重なるものです。
こうした優れた手法を積極的に組み込みながら、1教員のレベルではなく、地域で
生きる大学として、全国の大学からモデリングの対象としてもらえるような価値の
あるプログラムへと仕上げていきたい。

理想は、とりあえず”高く”です。^^;
  



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