作業が課せられた8チーム。
それらのチームがガリラボの集まり、ガリラボはどこか新聞社か雑誌社の編集の場のような
殺気立った状況になっていました。
ギリギリまで編集作業をしている人たち、そして次の準備があるため院OB佐藤が差し入れて
くれたカップ麺を5分以内で全てを終わらせ作業に移るよう私から指示された人たち等々。
すでに到着されていた近畿日本ツーリスト九州の迎さんに、カップ焼きそばを口に
つけながら(?)急ぎ挨拶に来る4年(10)吉村、その後ろは準備を走りまわる保坂そして
ボランティアの漆島。
13:15、審査会会場に移動。この日は、大学の後援会総会のため、ほとんどの
教室が予約されていて使えず、空いていたのがここ5番教室。
白亜祭と同じ教室でした。
審査会会場でコンテストを待つラーニングキャンプの参加者たち。
事前説明を4年(10)保坂が行っています。一番前に座るのが、審査委員
玉名市役所の平野さん、そして近畿日本ツーリスト九州の迎さん、そして
私(津曲)の3人。
なお、ポスターがトラブルでひとり出来上がらず(データが重すぎてPCでの作業が
手間取ったとのこと)遅れていたため、保坂が必死で場つなぎしていました。
こんな、イレギュラーなことが起きると難しいですね。保坂は大変そうでした。
せっかくなのでこの場でガリラボメンバーに注意しておきます。
時と場合によりますが、こうした締め切りのある場合、そして人を待たせることなる場合、先のことを
予測しておかないといけません。ギリギリまで作業をやるのじゃなく、ギリギリまで作業をやれる
のかどうかを事前にチェックしておくべきでしょう。それは気配りにも近いものです。20人近くを待
たせるなど、失礼になりますから。公式な場だと遅刻は失格となります。日頃からそうしたことに
注意を払っておき、訓練しておくと、本番でもそういった不注意は少なくなるでしょうから、気を付けて
行動していきましょう。
ラーニングキャンプを主催する吉村と保坂が作った賞状などのグッズ。
カギは最優秀者へのもので、ポスターが玉名市に採用される記念にだそうです。
これは副賞(↓)。これらのグッズづくり、そしてプログラムさらにはパワポなど、
吉村そして保坂は前日というかその日の午前3時ぐらいまで作業していた
らしいです。それを漆島も手伝っていたとか・・・。その連中が朝はもう8時
ぐらいには出てきて打合せをしているのですから。
朝、すごい形相(眠そうでした)での打合せの場面に遭遇し、やるととなったら、
大したパワーを持っているものだと驚かされました。
10分ほど遅れて13:40から本審査会開始。
吉村・保坂コンビが進行していきます。それを漆島が裏方でサポート。
8チームのプレゼン開始です。一チーム最大3枚までのポスターをエントリー
できますが、プレゼンは2分以内。
抽選で選ばれたトップバッター、4年(10)清原。
2年生(12)田中と尾堂。フレッシュさを感じさせます。立っているだけで、周囲を
明るくしていくそんな不思議なコンビでした。
2年生(12)なのに、ポスター作りからひとりでやらないといけない状態になって
しまった小田。可愛そうでした。が、それが周囲を共感を呼ぶことになり、先輩
からはかなり可愛がってもらえたようです。何が起きるかわからないものです。笑
ここはペアはいるのですが、発表は3年(11)藤本ひとりで。
プレゼンはうまかった。コンセプトが明瞭に言語化されていて、内容がよくわかる。
学生や一般向けはしないのかもしれませんが、本質をつく内容を冷静な語りで表
現していく藤本に強烈な知性を感じ、私の中の評価ではダントツでした。
最近のスーパープレゼンに登場し、コンピュータウィルスについてプレゼンされた
ミッコ・ヒッポネンさんに似ている、そんな印象を持ちました。
8チームのプレゼンおよびポスター紹介が終わり、審査が始まりました。
審査結果発表。
まずが参加学生たちが選ぶ学生賞!
選ばれたのはM2(12)大塚と3年(11)藤村ペアでした。
次は特別賞。
これはラーニングキャンプ中の学習過程を、キャンプのしおりに書き込まれた
内容で評価するものです。
ポスターという結果だけでなく、学習なのだからその途中のあり方も評価しようと、
一種のポートフォリオ評価を取り入れたものでした。
選ばれたのはなんと、2年生(12)の尾堂と田中。フレッシュコンビでした。
先輩を差しおいての受賞。タダならないものを感じます。^^
(ビギナーズラックに終わらないよう頑張って行ってほしい)
迎さんから賞状と副賞のジュースをもらっていました。
最後に最優秀賞。もっとも優れたポスターを作成したペアに贈られる賞です。
下馬評通りといいますか、横綱相撲でした。
予想通り、M2(12)大塚のチームの圧勝。
玉名市役所の平野さんから賞状が手渡されました。大塚のポスターは玉名市役所の
手で実際のポスターとして利用されます。
14:30。審査会が終わりました。
それだけで終わってはラーニングキャンプではない!と吉村と保坂が主張。
そこにリフクレションがなければならないと主張!
それはそうだと打合せで納得し、審査会後に1時間ほどワークショップの時間を
とりました。
テーマは、ラーニングキャンプ自体のプログラムやコンテンツデザインについて
考えてもらおうというものです。
今回のは大学や玉名市の協力があり、かなり安くで実施できましたが、そういった
ものがないとたぶん一人5000円ぐらいは必要だったのではないかと推測されます。
海岸で潮干狩り体験をした日、帰りにアンケートを取りましたが、このプログラムの
場合、いくらぐらいまでだったら参加するかの質問の平均はなんと1300円。
差が3700円もあったのです。
さて、課題です。この差を埋めるためにはどうすれば良かったのかというのを参加
者に考えてもらい、それを今回の活動の振り返りにしようと、ワークショップを行いました。
保坂をファシリテーターとするグループ。
こっちには平野さんが参加されています。
みんな立ち上がって熱い議論を展開しているようでした。
4年(10)森本をファシリテーターとするグループ。
こっちには迎さんと私が加わりました。
森本のグループでも付箋紙にアイデアが活発に書き込まれていきます。
迎さんから(さすがプロ!)、行帰りのバスの時間をどう使うのか、移動なのか
それを学習と捉えるのかが重要だとか、競争することでバーベキューの料理内容
が変わってくるようにしてみると面白いとか、さらに途中干潟を原付バイクで走り
回る漁協の方が来れましたが、あんなのに乗れるとあそこでしかできない体験で
面白いよねとか(ついで、バイクで引っ張ってもらう潟スキーとかも面白そう。満潮
時は水泳、干潮時は潟スキーとかですね笑)とか、そんなアイデアが出ていました。
15:00頃の5番教室。中では2グループで熱いワークショップが展開されていました。
15:15、ワークショップのまとめです。
二つのグループから出てきた意見を吉村がまとめていきました。
まとめの時間がほとんど取れなかったせいですが、短い時間でまとめてしまうと、議論
していた話の具体性やみずみずしさが捨象され、干からびた抽象的なものとなって、
結果が今一つの印象を持つ傾向にありますねぇ。
こんなところもちょっとした課題かなと感じました。
課題を多く残しつつも(課題の多さは発展の可能性を意味するわけですが)、15:30に
突貫工事で始まった今回のラーニングキャンプ(トライアル版)のプログラムは終了しました。
ところで、昨晩、参加者全員に私から長いメールを送りました。その冒頭にこんなことを
書きました。
ふとした思いつきで始まった玉名市での潮干狩り体験型のフィールドワーク。
まさかこんなに大変になるとは・・・
潮干狩りのことを保坂が言いに来たとき、直感的に面白さを感じ、ニヤリと笑ったように
思います。
それを見ていた吉村は、私がニヤリとしたときはロクなことがないと、同じく直感で
感じたようで、保坂に話をやめろと言ってたように思います。
が、聞いてしまったものは、もう遅い。
遅い判断があまり好きでない私は「やってみろ」と吉村、保坂に即座に指示しました。
しかしそれがですね、まさか、こんなにも大変になるとはですねぇ、その時は全く想像も
していませんでした。笑
「やってみろ」とは、もちろん単なる潮干狩りではなく、意味あるものにしろという意味です。
それから一ヶ月。
最後にこんな形で、2年生~院生までそして玉名市役所、近畿日本ツーリストからの外部の
参加者のみなさんと合同写真を撮るまでになるとは全く予想もしなかったことでした。
迎さんにも昨日、「すいません、とんでもないこと巻き込んでしまって」と一応カタチ上
お詫びはしておきました。笑
何かの行動は、当初の予想を超え、異次元の世界に自分たちを連れて行ってくれる良い
例ではないでしょうか。
「予定調和を超え、日常をゆさぶる」のがラーニングキャンプのひとつの目標でしょう。
それまでと異なる世界(非日常世界)と出会い、そこで日常の自分たちを問い直す機会を
与えていく、そういったことがラーニングキャンプのひとつの目標かなと思っています。
5000円ほどかかるキャンプに対し、1300円ほどしか評価を得られなかったというのは失敗
といえば失敗と言えるでしょうが、非日常の空間を作り出したことは十分に評価できます。
その空間を日常空間とどう関係づけて考えていけば良いかが今後の課題かなと思います。
そのためのヒントはやはりプレイフル・ラーニングやパフォーミング・ラーニングにあるはずです。
この辺り、私自身すごく興味深く感じており、面白い研究テーマに育ってきているかと思います。
その辺りが明瞭になれば、3700円ぐらいすぐに乗り越えられます(たぶん・・・・笑)。
最後にポスターを紹介します。ただし、一部だけです(申し訳ありません)。
最優秀賞。M2(12)大塚と3年(11)藤村ペアからの作品。
次点となった4年(10)清原の作品。これも玉名市のポスターとして採用されました。
以下はポスター採用には至りませんでしたが、私個人の趣味でいくつか選んでみました。
4年(10)石原と2年(12)坂本ペアの作品。
石原が作っていて、色々なことができそうなことが伝わってきたので選びました。
同じく4年(10)石原と2年(12)坂本ペアの作品。この写真は、私が撮ったものです。
選んだのはその影響は無視できません。笑
それに、「泳ぎたい。」というジブリ風のキャッチコピーにやられました。
これはM2(12)坂本と3年(11)藤本の作品。
単に海開きのポスターでなく、たまな全体のポスターの一環として、作ってはどうかという
コンセプトのもとでデザインしたそうです(そうプレゼンで話していました)。
干潟もかなりフォトショップで画像処理したそうです。
海から海岸を見るという体験をしたことのない私にとってはかなり衝撃を受けた写真でした。
他にもたくさんあったわけですが、ポスター紹介は以上で終わります。
今回はおもに次の日程で進んできました。
6月16日 現地視察
6月17日 事前学習会
6月22日 ラーニングキャンプ本番
6月29日 ポスターコンテスト
参加者の皆さん大変お疲れ様でした。
学生GPのグループ紹介写真に使うものです。
今回の試験的試みを詳しく分析しつつ、これからラーニングキャンプの設計手法
開発に向けた挑戦がこのグループで本格化していくことになります。
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