2013年6月26日水曜日

ガリラボイズム

OB(08)松永が、ガリラボに顔を出した日の夜、長いメールを送ってくれました。
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今日はいきなり~っというより
いつもいきなりですが...
お邪魔しました(._.)

在学ゼミ生の顔と名前が一致するのが数人になってしまいました。
ですが、ガリラボの雰囲気は変わりませんね(^^)
こっちでは勉強の話をしていたり、
あっちでは「髪染めた?」とか雑談していたりと、
学生がワイワイしている中に先生が居る!
そんな雰囲気を懐かしく感じました(^^)

自分が居たのがこの前の事の様ですが、
1年以上も経つのかと思うと
やはり経過は早いです。

社会に出て、辛いことの方が多く、何度も折れました。
(略)
納得いかない事や不可思議な理不尽が多過ぎて、・・・
(略)
ケースバイケースですが
考動力が必要なのだと実感しています。
(「考動する」と言うのが社長方針のひとつにあります)
ガリラボのスローガンにも似てて、
わかってたはずだったんですが...
(略)
そんなんでも一応夏のボーナスが出ましたので、
今回はお菓子とアイスという形で
少しですがガリラボに還元できたらと思います。

あと、研究室の奥のホワイトボードに僕の携帯電話の
待ち受けにしている格言と同じものが貼ってあったので
ビックリしましたΣ(゜д゜lll)
やはりガリラボの血というか
ガリラボイズム的なものが流れているのでしょうか笑
(略)
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フェースツーフェースではぶっきらぼうな松永ですが、メールなどではこうした
温かい文章を送ってくれます。
一般的にですが、サービスしてもらうことを好む人が多い中、その逆の行為は
目に留まります。
ましてや、その夜にこういったメールですから。
実は、松永からは前にも、ぐっと来るメッセージをもらったことがあります。
08生最後の作品です(2012/3/15)
(錯覚かもしれませんが、こんな優しいメールをもらうのは男子学生が多い気がします)

今回のメールにある、ガリラボイズム
気に入りました。
私の辞書に追加しておきます。

昨日は私自身が立て込んでおり話がほとんどできず残念でした。
このガリラボ通信にて返信に代えさせてもらおうかと思います。

以下、私からの松永に宛てた私からの返信です。
ただし、かなり中途半端ですので、自分で内容を補って読んでほしい。

今日たまたま読んでいた「インプロする組織」の最後に著者(高尾さん)がこんなことを
書いておられました。

社会人は矛盾の中を生きています。
組織の言うことすべてにしたがって生きていたら、自由がなくなり、自分が壊れてしまいます。
しかし、自分が自由になるべく組織に刃向い、組織を破壊してしまったら、今度は自分の居場所が
なくなってしまいます。
組織にしたがうでもなく、組織を壊すのでもない道を探らなければなりません。
私はこれを連立方程式のイメージでとらえています。
現代、組織を生きる人間は常に、同時に複数の指揮を満たす解を探さなければなりません。
この組織で、今の自分の立場でできることを。
組織に利益をもらたしつつ、かかわる人の要望に応えつつ、一方で自分の魂を売り渡さない、そんな解を。

難しい課題ですね。
高尾さんは、そういった解を探究する道を芸術に求めつつ、次のように締めくくられていました。

まだまだ連立方程式の解をしっかりとはつかめていないように思います。
しかし今回、この本を書きながら少しわかってきたがあります。
この連立方程式の解は、一人でじっと考えていてもみつからないことを。
他の人たちと一緒にからだを動かし、行動していく中で、解がつくられていくということ。
私はこれからも、インプロのワークショップで、さまざまな人たちと一緒にからだを動かしながら考えていくことで、
この解をみんなでつくっていけたらと思っています。
そして、これが実現したときに、行動という意味のパフォーマンスは、成果という意味のパフォーマンスと統合され、
一つのものになるのではないかと思っています。

最初、解を「探す」だったのが、最後は、解が「つくられる」という表現に変わっている
ことに注目すべきでしょう。
社会人(学生もでしょうが)みんな矛盾の中を生きている。
高尾さんの考えからすると、その解決に向けては、身体に関わる動的なものが強く
イメージされます。
そして、それは松永のメールにもあった「輝く知性は行動なしには生まれない」という
ガリラボのスローガンと強く重なります。
 
きちんと返事をしようと思い立ちましたが、しかしこの短い文章では伝えたいことをうまく
表現できません。
だいたいが、しっかりと書くほどに知識を持ち合わせていません。
結果的に拙い返信となりましたが、これが、矛盾を生きる社会人としての松永が、それに
立ち向っていく何らかのヒント(への切っかけ)にでもなれば幸いです。
応援している。
そして、お菓子やハーゲンダッツを食べたゼミ生全員も応援している(はず)。笑
 


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