2013年6月3日月曜日

今年のゼミ募集で考えたこと

朝、ワンネスさんに向かう前に3年(11)谷口がガリラボに立ち寄り、
北九州のお土産をおいていきました。
人気があるんですね、この手のものは。
昼までにはほとんど無くなっていたように思います。ヒットお土産でした。^^


お昼には、4年(10)吉村は白亜祭の招集会議へ。
ガリラボには3年(11)ゼミ幹部が集まり、ゼミ会議。
上田、浅尾、藤本、木下、清田の4人。
次回のゼミについてはやることがほぼ決まっていたので、特に話す内容は
なかったので雑談に。。。
結局そっちが(ゼミ会議がまとまっていくという意味で)生産的でした。
清田が小澤さんに似ているとかですね。確かにそうだと、私も思いました。
清田自身は不本意のようでしたけど。笑
15秒CMの課題が終わった後は、色々と考えた末に、今年もやっぱり
ひのくにワークショップを行います!
本当は別のことを考えていたのですが、準備が間に合うか少し気になって
いたこともあり、いやそれ以上に、2年生への津曲ゼミの紹介のコンテンツ
として、10ゼミ生がひのくにを冒頭に使ったのを知ったとき、そしてもう一つの
理由もあって、やっぱり今年もやろうと、そう決めました。
4年生には手伝ってもらうことになると思う。どうぞよろしく。
キャストをやりたい人がいたら、連絡ください。

その後少しして、私はガリラボを後にしました。
ただいま、東京、りんかい線の国際展示場駅前のホテルにおります。
明日朝からの仕事に備え前泊。
東京は日帰りが普通なので泊まりとなると、熊本での夜の時間がなくなるので
(今日、保坂が私のことを「夜の男」と言ってました笑。実際そうです)、
ガリラボでの色々なことができなくなって、大変困ります。
もっともガリラボの夜にやることと言えば、雑談やゼミ生がやっている作業を
冷やかすことですけど。

以下は、ガリラボのことではなく、今現在行われているゼミ募集のことで
思ったことです。
朝、2年生が2名ほどゼミの説明を聞きにきました。
4年(10)保坂と先日、小国にキャンプに行った学生さんです。
保坂も朝から顔を出して説明に加わってくれました。
午後にも2名。その一人はプレゼミの学生で大変いい感じの学生さんです。
で、なんと、研究室まで顔を出した2年生はこの4名のみ。。。
もうすぐ募集の締め切りというのにです。
今年からオープンゼミというものが始まり、あちこちのゼミがその様子を
公開するということが始まりました。
オープンにするというのは基本的に良いことだとは思います。
ただ、それによってゼミの選択の様相が劇的に変わりました。
こんなに変わるのか思うほど一変しました。
話を聞きたいという学生が激減した、といいますかほぼ皆無になりました。
昨年ぐらいからそうした傾向はあったのですが、オープンゼミという制度が
(研究室の門を叩いて)「聞きにいく」という行為を壊滅させたようです。
制度というのは恐ろしいものです。
素晴らしい制度です。だけど一方で危険性を感じないでもない。
サービスが良すぎるのでは、と。
学生は、オープンゼミというお任せのコースメニューが出てくるのをほぼ
待つだけで良くなったわけですから。
PRを考えて作られた情報だけで満足してしまい、生の情報を、自分の足で確か
めるということをしなくなってはいないでしょうか。
学生からすると大変便利には違いありませんが、だけどその便利さという麻薬の
せいで、ひ弱な態度を助長させているのではと、キャリアセンターでセンター長
として学生の就職について考える立場にいる私は少し心配になります。
考え過ぎなのかもしれませんが・・・。
本来の就活って、自分で動いていくべきなのに、座して動かずメニューが出てくる
のを待つような草食系男子・女子が増え、自分から情報を取りにいく肉食系は絶滅
していくのではないかと、そんな余計な心配をしてしまいます。

教育機関ってあまり便利でない方がいいのではないかと思っています。
ローカルな効率性ではなく、学生の能力向上のために、全体としての効率をどう
考えればいいかといった大局観がないといけないのでないかと思います。
 
ガリラボって、学生数からすると圧倒的に狭い空間です。
実験室のように広い空間を普通に使った方が学生の立場からしたら便利に
感じるはずです。
他のゼミはそういう風に環境を良くしているところもあります。
でもですね、それは駄目なんです。
教育機関だと特にそれは駄目です。全然駄目です。
大学の研究室は、特にですが、不便でないといけない。
不便さ(制約)が創造の母だからです。
そしてコミュニケーションを生み出す母でもあるからです。
そうした不便さが、学習理論でいう、接触領域を生み、第3空間という自宅でも
ない、公的な場(例えば仕事場)でもない、その中間的な空間(スタバのコンセ
プトです)で、もっとも創造性に富む場を生み出すのですから。
ガリラボが、他のゼミと全く異なるのは、こうした空間を持っていることです。
それがガリラボの多様な活動を生み出している。
ガリラボのゼミ生は体でそれがわかるかと思いますが、あえてそれを言語化すると
上のような感じになります。
こうした空間の意味を2年生に話しても、まだ知識が不足しているので、なかなか
通じないかなと思います。
少なくとも教室で行う説明会のようなもので、伝えきれるものではありません。
その意味は、その不便な空間で過ごした後で初めてその大事さがわかるような
ものでしょうから。
ゼミ生には表現のことを常々言っている私ですが、ほんとに人に伝える表現を
生み出すことは難しい。
これまでの学生たちと異なる世代(デジタルネイティブ世代?)に伝えるのは
難しい。秋元康さんは凄さを強烈に感じる今日この頃です。^^

ずいぶん前のガリラボ通信ですが、不便さについて次の様な事を書いています。
時間があれば読んでみてください。
制約から全ては生まれる(2009/10/7)
不便のススメ (2011/7/31)
 
 

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