2016年3月12日土曜日

3月11日夜の大学院生歓送迎会

昨晩のことですが、ガリラボの大学院生の歓送迎会を「串乃路 郷(きょう)」で
開催しました。


送る院生は、M2(14)吉村とM1(15)藤本の2人。藤本は就職が決まったのを機に
方向転換し、めでたくガリラボを修了することになりました。
吉村は、これまでにないほどの高いレベルの修士論文を仕上げ、今後の見本と
なる論文をガリラボに残して修了します。ここでたくさん勉強しました。
それぞれ、5年と6年と、非常に長い期間(学部1年の時から)、ガリラボで過ごし
た2人ですので、去るのは名残惜しい限りです。
 
一方、歓迎される方は4月からM1(16)となる大野と山口。大野は小学校教諭で
社会人入学、山口は、ガリラボのゼミ生だったらほとんど知っていると思いますが、
(05)の卒業生です。
ガリラボを卒業し、社会に出てまたガリラボに戻るという、いわゆる「出戻り」の
院生となります。
新たな2人が今後どうなっていくのか未知数ですが、きっと大きな活躍をすることに
なるだろうと、確信しています。

この送り出す人、そして迎える人のための会の幹事となったのはM2に進級する
M1(15)有馬と福永の2人です。
進級なので何も変わらないように思いますが、実は全く違います。
この2人も、4月からは学校現場に復帰するため、ある意味では、送迎される立場
だったのかもしれません。

ということで結局、参加した7人を見渡すと、4月以降、それまでと何も変化がないのは
私だけでした。
6人は、4月以降は大きな環境変化の中に身を置くことになります。
こうした変化を契機に、それまでの自分から脱皮していくことで新しい成長へとつながっ
ていくのだろうと思います(ガリラボ通信2010/1/31)。

 
ところで、冒頭に挨拶をして欲しいと有馬から依頼され、話す内容を考えているうちに、
5年前のこの夜も、私は歓送迎会に参加していて、その冒頭で挨拶をしていたことを思い
出しました。
5年前のこの日、3月11日はご承知のように東日本大震災が発生した日です。
その日、歓送迎会があるために、前日まで東京にいた私は熊本に戻り、そのおかげで、
震災の影響を受けずに済んだのでした。
ある意味、私を助けてくれた飲み会だったわけですが、震災の影響で、当時、東京の大学
にいた息子と連絡が取れなくなり、東京の様子がわからなかったこともあって、気持ちが
非常に混乱した中での飲み会でもありました。
その5年前のことを思い出しながら、送り出す吉村や藤本はちょうどこの頃に大学に入学し、
ガリラボや私と出会ったのでした。MOREというグループを通して。
5年前、壊滅した東北も、徐々に復興してきています。
この2人は、ガリラボで東北の復興活動に歩調を合わせるかのように、ガリラボ内で
様々な活動に挑戦してきました。
その結果、復興とも歩調を合わせるように、自らを成長させてきたわけです。
ガリラボでの活動は、東北地方の復興以上に、この2人の精神に目覚ましい成長をもたら
しただろうと信じています。
将来、2人にとってこの時期が、空海と同様、「空白の5年間、6年間」になることを
願った311の夜でした。


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