2011年12月14日水曜日

「残すはたったの7分間」と言えるよう

今しがた最後に残った3人(4年大塚、矢田、3年村中)が帰っていきました。
もうすぐ車両門が閉まるからです。

大塚と矢田は19日の学生GP公開シンポジウムの発表練習。
二人で内容を確認しながら、そして時間を計りながら練習していました。
村中は宇土中ワークショップの電子作業です。

どちらも細かい作業ですが、要するにそういった作業を地道にこなせるように
なっていくことが就業力を向上させていくことに他なりません。
そしてそれができるようになれば、きっと自信を持った顔つきになっていくのに
違いありません。
ということで、勝手な想像ですが、みんな良い体験をしているのではないかと思う次第です。


先日、ある人のブログから高橋尚子さんの次の句を知りました。

  今までに、いったいどれだけ走ったか、残すは、たったの42キロ

シドニーで金メダルを獲得後、女子では無理と言われていた2時間20分の
壁を破るために極限的な練習をこなして挑んだベルリンマラソンの前に
心境を詠んだ句だそうです。
これを知り、強烈な感情を覚えた誕生日でした。


学生時代、夕方ぐらいから発表の練習をはじめ、気が付いたらよく夜が
明けていました。
20年ほど前にいた前任校では学生のプレゼンに付き合い、同じく、気づい
たら朝というのがよくありました。

さすがに夜明けにまではなっていませんが、しかしこの3人もよく頑張ります。
徹底的にやることが非常に大切で、それで何かひとつ脱皮する。

山王工業戦前、全メンバーが緊張しているとき、ある時点で、赤木キャプテンが、
高橋尚子さんが上の句を詠んだときに恐らくそうだったであろう顔つきになります。
井上雄彦がほんとにうまくそれを描いています。

この顔のシーンの後、安西先生がこういうのです:
  「試合前の恐怖心は誰にでもあるもの
   それから逃げずに受けとめ
   そして乗り越えた時に
   初めて理想の精神状態にたどりつける。
   さすが赤木君、たどりついたね。(にっこり)」

これってひとつの成長に他なりません。
徹底的に練習していって、そうして新しい自分(アイデンティティ)を作っていく。
それを「学び」といいます。

12月23日の朝、
  今までどれほど発表練習したか、残すはたったの7分間
と言えるまでになるよう頑張りましょう。

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