2012年8月14日火曜日

トーキョー・オタク・モード~あるベンチャーの目の付けどころ

トーキョー・オタク・モード(Tokyo Otaku Mode)という凄いFacebookページが
あります。

http://www.facebook.com/tokyootakumode



何が凄いかというと、今日現在でほぼ600万人から「いいね!」が
押されているのです。ユーザーの99%は海外ということです。
運営は日本のベンチャー企業です。
日本人が運営するFacebookページとしては「いいね!」数がダントツの
トップだそうです。(詳細はこちら

日本のオタク文化が世界的に広く知られ、ファンが無数にいることは
知られていたけれど、それをひとつの市場とみて、その市場向けに整
理したコンテンツを情報発信しているところはほぼ皆無だったとのこと。

この企業はそこに目をつけて、企業リリースや個人ブログを翻訳して
利用者の多いFacebookというプラットフォームを利用して発信したわけ
です。
ある意味で、他人のふんどしで相撲をとっているわけですが、企画力と
情報の編集力の素晴らしさが、こうした高評価の獲得に繋がったのだ
と思います。


ガリラボでもユニット(ガリラボ内サークルや研究グループ)のいくつかが
Facebookページを立ち上げていきますが、こうした成功サイトのやり方を
きちんと見ていくといいでしょうねぇ。
 

ところで、この企業のアドバイザーには、この8月に、MITメディアラボ所長の
伊藤譲一氏が就任したのだそうです。
ちなみに、伊藤譲一さんは、現在、NHKで放送されているスーパープレゼン
テーションにて、番組ナビゲーターをされている方です。

世界中にグローバル展開している企業ですが、経営幹部5人は「英語が
苦手」というです。
むしろほとんど話せない状況で起業したともCEOの方は話されています。
この会社、なんとシリコンバレーで起業しているのです。
それなのに、英語ができないことが全く何の不利にもなっていない。
その秘密は、ITのクラウドサービスをうまく使って、英語が出来る人に仕
事を依頼しながらやっているからだそうだ。
道具を極めて上手に活用した成果と言えるでしょう。
ただし、やはりそれだけでは難しかったとも個人的には思います。
道具だけなく、やはりコンセプトの素晴らしさが極めて優れていたことが
一番だったのではないかと思います。
そこがもの凄く優れていたから、英語の障壁など問題にならなかったの
だろうとも想像します。
当然ですよね。
コンテンツこそが本質ですから。

サブカルチャーを何も知らなくて情報社会とか語れないと思い、一昨年ほど
前からオタク文化についても少し勉強をしておりましたが、勉強すればする
ほどオタク文化恐るべしです。
世界の人々にかなり強烈な影響を与えるコンテンツになっています。
1980年代の半導体、2000年代の自動車とか強力なコンテンツはありま
したが、国内で今現在世界に発信するコンテンツとして、これに対抗する
ものは何がありますでしょうか?
音楽だとアジアには影響力があるのでしょうか? ただそれも今はK-POPに
独占されてしまっているという話も聞きますけれど・・・
 
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