2016年4月24日日曜日

震災をどう捉えるか/新社会人となった12ゼミ生の安否

昨晩、4年(12)時松からメールをもらいました。
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 震災から1週間経っていますが、ご無事でしょうか?
 ガリラボ通信を楽しみに拝見しております。
 無情にも就職活動は待ってくれません。4年生は特に大変ですね(°_°)
 ですが、この震災を逆に味方につけて頑張ろうと思います。
 この震災を体験してどう捉えたか、どう行動したかが熊本の就活生には鍵となる
 でしょうね。  (メディアと災害について今度先生のお話も聞かせて下さい)
 一刻も早く日常へ戻れるよう、頑張りましょう!
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ガリラボ通信を途切れることなく発行してきて、ゼミ生に何がしかの役に立っている
ことを知り、大変嬉しい限りです(今後も継続していきます!)。
 
それはさておき、4年生にとって就活は現在、非常にリアルな問題なわけですね。
そうした時、時松が言うように、この震災をどう捉えるかという点は、きちんと
考えておかないといけないでしょうね。
ただ、それぞれその渦中にいてずっと慌ただしくしていたために、今回のことの意味を
深く考える余裕もなく、きちんと捉えきれていないのが現状のように思います。
一度、集まって、今回の体験をしっかりと言語化して、色々な視点で議論しておくのが
良さそうですね。
この体験を自分の経験とするために、です。
 

さて、本日の午前中、久しぶりに自宅にいる時間を取れたので、大学教育の意味などを
改めて考えたりしながら、地震以来初めて自宅のPCにスイッチを入れてみました。
ひっくり返っていたので壊れてないか心配していましたが、無事に起動。めでたい!
気持ちに余裕も出来たので、気になっていながらそのままにしていたことを実行しました。
12ゼミ生への連絡です。
新社会人になったばかりという時に、この未曾有の震災に遭遇してしまった12ゼミ生たち。
きっと大変だろうなと、ずっと気になっていたのですが、私の方も連絡する余裕がなくて・・・
ようやく本日午前中に安否確認を兼ねてメールを出しました。
まだ全員から返信はもらっていませんが、熊本市内近辺にいるはずの12ゼミ生からは
ほとんど戻ってきたのでホッとしています。
12ゼミ生相互に互いのことが気になるかと思うので、戻ってきたメールを抜粋して
紹介します。
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■村上 (村上のメールは返信ではなく前日に送ってくれたものです)
先生がご無事で何よりです。
学校の一番近くに住んでいながら、連絡が遅くなってしまい、申し訳ありません。
お仕事と地震関連の対応でお忙しいと思いますが、先生のご健康が一番なので、ご無理をなさらず出来るだけ休めるときにはゆっくり休まれてください。
近況報告になりますが、私は現在、OJT研修を受けています。
配属予定先が旅行事業部になりました。
研究室の片付け等で人手が必要な際には出来る限りのお手伝いをしますので、お声がけいただければ飛んでいきます。
■目代
先生がとてもお忙しそうでしたのでなかなかメールを送れずにいましたが私は無事です!元気です!
メダカちゃんがいなくなってしまったのがとても悲しいです…
通信で書かれていた県大の学生ボランティアの
動きはTwitterでも情報が回っていました!
自分たちも不安な中、いやな顔せずてきぱきと行動する学生は、本当に素晴らしく尊敬してしまいました!
県大を卒業してよかったと感じていました。
■丸野
僕も僕の家族も元気です!
南阿蘇村の被害が大きく、両親は避難所生活を送っていますが、前向きに自分達に出来ることをやっているようです。
僕はと言いますと、えがおを一般の方々に避難所として開放するボランティアをしたり、地震の片付け等で慌ただしい1週間を過ごしていました。
県大やガリラボが地震の後でどのようなことになっているかは、通信やツイッターなどで確認していました。
先生や後輩のみんなが無事で何よりです!
これからも大変な時期が続くことになるとは思いますが、皆でこの体験を糧に頑張りましょう!
■梅田
僕は元気です。
菊陽町は停電もなく、水道の復旧も早かったので、市内ほど生活には困りませんでした。
家はほぼ大丈夫でしたが、会社はぐちゃぐちゃでした。
壁が剥がれおち、棚は全部倒れて壊れたので、今は研修中ですが、今週はほとんど掃除をしていました。
ちゃんと毎日ガリラボ通信読んでます。
大学の様子もTwitterで見ていました。
避難所のボランティアで中村くんとか山本とか素晴らしかったです。
さすがガリラボのゼミ生ですね。いい後輩を持ったなと思いました。
何かあれば呼んでください。飛んでいきます!
■尾堂
今回こんな大きな地震が起こるなんて思ってもみませんでした。
津曲先生や奥様ご自身はご無事でしたでしょうか?
通信でメダカの水槽が割れてしまったことを知り、先生に水槽の片づけを
お願いしてしまい申し訳ありませんでした。
フェイスブックやツイッターで熊本のみんなの状態を知り、熊本に行きたいと思いながらも、ガリラボの仲間からは「危ないからまだ来ないほうがいい」と言われている状態でした。
大学時代にお世話になった大好きな熊本が被災していくのをテレビの前で見ることしかできなく、歯がゆくて、何もできない自分が情けなく感じていました。
また、同時に熊本県立大学が避難所となったときから、ガリラボの後輩が懸命にボランティアスタッフとして頑張ってくれていたことにOBとして嬉しく、誇らしい思いでした。
■森
我が家は大きな被害もなく、電気・水・ガスも使えるようになり、家族みんな元気に過ごしています。
ガリラボ通信を読み、先生、そしてゼミ生が奮闘されていることを知り、みなさんのことをすごく心配していました。
凄まじい一週間だったかと思いますが、先生は体調崩されてないでしょうか。
 私が配属された施設課では、14日の地震発生直後から、各学校への避難所開設の指示や、被災状況確認等が行われ、赴任して間もない私も各学校に電話をかけるという役を任せていただきました。その後もヘルメットをかぶり、県内の学校の被災状況を視察に行ったりと、とても貴重な経験をさせていただいた一週間でした。
先生もまだまだお忙しい日々が続くかと思いますが、どうかお身体には十分お気をつけてくださいね。県大の復活を心から願っています。
■川口
私の安否はご存知でしょうが、私は元気です。
仕事は慣れたか?とよく聞かれますが、実際慣れるほどの仕事はまだ出来ていないので何とも言えません。でも、職場の雰囲気にはだいぶ馴染めたのではないかと思っています。
かなりのショックから始まった社会人1年目ですが、必ず今後の糧となるはずなので、この最悪な状況から多くのことを吸収して、前を向いていきたいと思います。
ゼミ室の復活も心から応援しています!
■田中
ガリラボ通信を見て、先生がご無事だと知り安心しました。しかし、その後がとてもお忙しそうですね…(泣)
奥様もお変わりないでしょうか?
私の方は家族ともに無事です。
まだ余震が続くかと思うと怖くもありますが、1日でも早く日常を取り戻したいと思います。
今後もお忙しいかとは思いますが、お身体にはお気をつけてください。
■坂本
先生はご無事だったでしょうか?
ガリラボ通信は毎日見ていたので大丈夫であると知り、ホッとしていました。
ゼミ室も落下物等があったものの、今まで通りの作業ができそうで安心しています。
個人的に3年間共に過ごしてきたメダカがいなくなってしまったのが非常に残念です…
また、後輩たちがボランティアで頑張っていたということを知り、同じガリラボ生として誇らしく感じていました。
私は家族共に無事です!
家は少しヒビが入ってしまいましたが、何とか大丈夫です。
しかし断水が20日まで続いていました。今も朝方や夕方になると水が止まることがあります。
やっぱり水って大事ですね…
熊本は「水の国くまもと」と言われ、蛇口をひねれば毎日ミネラルウォーターが出ていましたが、改めてその素晴らしさを感じました。
先生のメールですごく元気をもらいました。
復興にはまだまだ時間がかかると思いますが、新市街の人達や色々な人たちと協力しながら復旧に向けて頑張りたいと思います。
■嶋中
先生はここ一週間とても慌ただしかったと思いますが、体調はいかがでしょうか?
私はなんとか無事です。
早く普通の生活に戻りたいと願っています。
仕事は研修中ですが、仕事中に余震もあり心臓をバクバクさせながら接客してます笑
ガリラボ通信見て、メダカの水槽が割れていたのを知り、悲しくなりました。
ゼミ室に当たり前にあったメダカの水槽が…と(泣)
先生は、卒論やゼミ室片付けとすることたくさんありますが、体調を崩さず乗り越えて下さい。
私も社会人として、険しい道も乗り越えていきます。
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返信してくれたゼミ生だけですが、みんな無事であることを確認でき、ホッとしました。
また、入社しばかりですが、それぞれ頑張っているようなので、さらにホッとしました。
ということで、ずっと気になっていたことが一つ片付きました。
  テツへ(メールへの返信)
  大学やガリラボはとりあえず個人で必要なものはなく、物資類は足りている。
  だから今は熊本入りする必要はない。
  熊本が落ち着き、ゼミ生で男飲みができるようになった時に帰ってこい!
  復興の祝って盛大にやろう。


午後からは打ち合わせもあったので、大学に出てきて副学長室で仕事でした。
写真が何もないと殺風景だと思い、大学に出てきた際に目に留まった学食を撮りました。

学食は、現在、立ち入り禁止にしています。
倒壊とかの危険があるからではなく、天井からの落下物を考慮してのことで、落下の
危険のあるものを撤去すればオープンできるようです。

徐々に徐々に復旧に向けて動いています。
キャンパスに学生たちが戻ってこれるよう、5月9日からの大学再開を目標に、日夜、
大学全体でいろいろな人たちが頑張っております。
一刻も早く、大学の日常を取り戻せたらと思います。


 

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