2013年8月30日金曜日

第2回チェンジラボ@姫戸中学校

ガリラボによるチェンジラボの第2回目。
前回の実践の課題を徹底的に洗い出し、理論との照合で問題点を整理し、
M1(13)坂口が本日第2回目のチェンジラボに臨みました。
場所は前回と同じく上天草市姫戸中の校長室。
朝9時過ぎ、ラボ準備中。


10:00ジャストに姫戸地域の保小中連携事業の改善に向け、チェンジラボを
開始しました。
冒頭、坂口より連携や姫戸地域の子どもたちの現状について確認が行われ、
同時に課題の確認も行われました。
(さらにこの日の発言のルール(みんな同程度の時間で話をする)などのガイ
ダンスも行いました)。


この日の参加者は連携事業に関わられている管理職(園長先生、校長先生、
教頭先生)、そして事業担当の先生などです。
保育園、小学校、中学校の関係者を前に介入者として立ち振る舞う坂口です。

 
そしてもうひとりの参加者は4年(10)吉村(写真奥)。ビデオ、ボイスレコーダー、
そして紙媒体と3つのメディアに本日のチェンジラボの様子を記録してもらいました。


途中休憩を10分ほど挟み行った2時間のチェンジラボは前回の反省を踏まえ、
作戦を十分に練り、さらにラボに持ち込んだ言葉の小道具(昨日、坂口が必死で
作ったそうです)のおかげで、かなり具体的な話になりました。
アイデアを出すだけでなく、具体的に誰がいつやるのかというところまでやれた
のは大きかった。
わずか2時間の中で、よくやれたものだと思います。
通常のワークショップではなかなか難しいのではないかと感じました。
前回からしてかなり発展したチェンジラボを構築した坂口でしたが、少し辛口の
評価を言えば、途中から3つの組織で連携している意味が薄れてしまう議論に
なっていったと感じました。
終りかけで、このままだとちょっと拙いかなと思っていた時、教頭先生が、私が
感じていたことを代弁してもらうように、連携の意義がわかるようにしないと発言
されました。
それを受け、最後の最後に校長先生が連携の必要性をボトムアップで掘り起こ
していくような取り組みが必要だと話され、そういった方向に話が進んでいき、
最後の最後で大変実りのある、具体的な議論で終了。
やはり現場で全体を見ている人たちは違うものだと、チェンジラボ全体を観察する
立ち位置で眺めながら、感心した次第です。


ちょっと辛口の批評を少し入れましたが、前回より遥かに優れたチェンジラボの
構築した坂口のコーディネートは大変素晴らしかったと思います。
最後に小学校の担当の先生に、●●と●●のことを今日決めていきたかったの
ですが、決まったので非常に嬉しかった、どうも有り難うございました、と話されて
いましたので。
これまでだとやはり、異なる組織の連携ということで、なかなか難しかったのだと
思います。それが、今回のチェンジラボで解消できたということでしょう。
実際、議論の中で、たくさんの越境が生まれていました。また管理職の先生がおら
れる中で、具体的な話題がポンポンと飛び出していました。
そうしたことの積み重ねで、予定調和的ではない、優れた取組へと連携を転換して
いく可能性を開けたのではないかと思います。
これが、いわゆるヴィゴツキーのいう発達の最近接領域だったのでしょう。
形成的介入がうまく作用し、間近で、そうした領域が創造されていくのを見ることが
できて、刺激的な2時間でした。

坂口のミラーやモデルについての膨大な準備とチェンジラボでの研究者としての
実践。どうもご苦労様でした。良い結果につながったと思います。
また記録係りとして黙々と記録に徹していた吉村もご苦労様でした。ただし、門前の
小僧であり正統的周辺参加者として、記録という作業によって、活動理論を扱うコミュ
二ティへの参加の軌道を描き始めたのではないかと思います。
 
チェンジラボをさらに洗練させるため、来週、密なリフレクションを行う予定です。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿