2011年10月13日木曜日

電子ブックの話題

立て続けですが、今度は少し真面目な話題を。。
電子書籍の記事が目に留まったので今後のこともあるので紹介しておきます。

iPhone4Sが発売される1週間ほど前、AmazonからKindle Fireなる電子ブックリーダーが
発売されたのですね。
全く知りませんでした。

ところで、この初期バージョンのKindleで思い出すのが、茂木健一郎さんが学生の
就活か何かのUstreamの番組中継で、こんな製品を日本人が作れるか!とかなり
挑戦的な発言をしていたことです。
Kindleは、新品のパッケージを開けた瞬間、何の手続きをすることもなく本が買える、
そんな画期的デバイスであり、衝撃的だったと茂木さんは話していました。
日本人はデバイスは開発できても、そんな全体のシステムまで含めたものとして
製品を構想できるのか、と。。。

まだ続きを書きたいところですが、本題はデバイスではなく、そこに組み込まれる
コンテンツである電子書籍です。

こういったデバイスが普及すれば当然ながら電子書籍も普及していくでしょう。
もちろん紙媒体が消滅することは考えにくい。
それぞれのニッチを見つけるための業界再編を起こしながら、電子ブックリーダー
という新しい道具がもたらす矛盾によって、世の中は拡張による学習を果たしていく
はずです。


スマートな電子ブックリーダーが普及していくと例えば、小説化された映画を見ながら、
あるシーンで、ちょっとまて原作はこの辺りでどうなっているんだと、同じデバイス上で
両者を交互に見比べながら映像世界と文字世界を行き来するようなそんな読み方が
可能になったりします。

同時にソーシャル的な利用ももちろん見過ごせないわけですが、この記事で印象に
残ったのが次の文章です:

  iPadやKindleが実現する書籍の電子書籍化は「読む」という動詞の幅を広げる。
  読むは「知る」「考える」から、「観る」「つながる」「ショッピングする」「遊ぶ」の
  意味も含むようになる。

パラダイムが変わるということは、同じ言葉を使っていても、異なる世界を生きること
になるということです。
電子書籍は、グーテンベルクの時に始まり、考えてみればまだ100年ほどの歴史しか
持たない「読む」という人類の知的営みに大きな修正を加えようとしているわけです。

そう考えると電子書籍をじっくりと考える意義は大きいと個人的には思っている
次第です。
電子書籍に興味のあるゼミ生諸君、一緒に考えを深めていきましょう!



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