2013年5月14日火曜日

プチ異文化体験/白亜祭始動


今朝、違う学部の学生があることでガリラボにやってきました。
少し話をしていると、4年(10)吉村がやってきて、3人で朝から爆笑トークを
繰り広げることなりました。
しばし爆笑トークでしたが、あるところから急にアカデミックモードにギアチェンジ。
留学という話題になったのですが、その学生が言うには、研究室の先生と話をする
こと自体が留学のようだということを話してました。
知識がなさ過ぎて、先生の言うことがわからず、異文化に入った状況で留学に近い
ものを感じるのだというのです。
だから留学の意味で、勉強できるときに勉強しようと大学院に進学するのだと、そう
いった意味のことを話していました。
爆笑トークの時とはまるで別人。
大変驚きました。
確かに、教員と話をするというのは、言葉こそ日本語なので話せると思いがちですが、
互いにその分野特有の慣習とコトバを持っていて、強烈な異文化体験の中にいると
思って良いと思います。
こんな感じで、実は、自分のコミュニティを少し越境していくだけで身近なところで
人は異文化を体験できるわけです。

さて、その学生が、「総合管理の学生の言ってることがわからない」と言ったのには
衝撃を受けました。
一緒にいた吉村も驚いているようでした。
理系の学部に所属する学生たちを見ていると、専門性を高めていってるので、
総合管理の学生たちからは見ると、意味不明のことをやっていると感じているのが
大方の常識です。
実は、単純にそういうことではないんですね。
総合管理の学生が理系のその学部の学生たちがそう見えるというのは、結局、
自分中心的な見方であることを、上の発言は教えてくれました。
実は、総合管理の学生たちも、自分たちは何も変わっていないように思っていても、
学部で学ぶ中で人格が変容していき、外からの視点からみれば、その変化が
クリアにわかるということでしょう。

異文化にいる学生と話をして、自分たち(総合管理の学生)を相対化することが
できました。
何ら変わらないと思っていた自分たちですが、そうではなくやっぱり変化している
わけです。
理系の学部の人たちも同じで、自分たちは何ら変わっていないと思っていて、それを
外部である私たちが見るとかなり変化していると見える。
結局、互いに相対的な関係にあるんですね。
この事実は、気づいてしまえば当たり前ですが、こうした異なるコミュニティに属する
人との接触がないと気づきにくいことです。

国外留学は簡単にはできませんが、そこまでやらないくても、ここで述べたように、
自分たちを相対化できるような体験を身近に転がっているようです。

もうひとり異文化体験をさせてくれる学生がお昼にやってきました。
学部は同じですが、ゼミの異なる学生です。
ネットスラングを駆使しながらのマシンガントークは、一緒にいたM1(13)坂口を完全に
ポカンとさせたようでした。
中学教師である坂口にとっては大いなる異文化体験だったかと思います。
まったく分からないと言ってましたので。
ところが、私はというと、内容を100%理解できました。
坂口によって相対化され、私が如何に大学生の文化(言語)空間に取り込まれているか
よく理解できたお昼の出来事でした。
マシンガントークの学生を介して、しばしガリラボでは言葉についての学びの空間が
生まれておりました。
実にいい感じでした。
多様な年代、所属の人が絡む理想的な雑談が繰り広げられたアカデミックな空間でした。
心地よい時間を満喫できました。

異文化からやってきた学生二人。
ガリラボのゼミ生と同じ県立大学の学生です。
だけど、意識を鋭くし、異文化というものに敏感になれば、属性の異なる人との接触を
介してプチ異文化体験が可能なことを教えてくれました。
そうしたことガリラボに知らせてくれるために、二人の異邦人は来室してくれたのかも
しれません。
感謝です。

異文化体験には、学習論的には「越境」という学習論キーワードが対応します。
この辺りは今現在、M2(12)大塚とM1(13)坂口の研究テーマに大いに関係するもので、
本日午前中もこれに関する文献を3人で勉強したばかりでした。
ガリラボの大学院生は学びが主要なテーマですが、実は、今年の研究ではこの「越境」が
重要なキーワードになりそうです。

異なる学部の学生、そして異なるゼミの学生。
これら異文化を持ち込んでくれる人が何となく出入りする雰囲気(来るもの拒まず、
去る者追わず)のおかげで、ガリラボは越境による学びが比較的起きやすいところです。
異なる文化の人と話をするのは、シンドイ時もありますが、それ以上に自分が何者かを
発見させてくれます。
自分という存在を理解していくためにも、自覚的にこうしたプチ異文化体験をしていくのは
悪くないですね。
ガリラボはこうしたプチ異文化体験が可能な場所かと思います。
 

昨日書き忘れましたので、書き留めておきます。
昨日、白亜祭の第1回目の招集会議がありました。
いよいよ11月の白亜祭に向けてガリラボも動きを始めました。
昨年はOB(09)緒方が努めましたが、今年は4年(10)吉村がガリラボの白亜祭実行委員長を
努めます。
その吉村が第1回の招集会議に行ってきてくれました。
副実行委員長は3年(11)藤本です。
二人で協力して、ガリラボのゼミ生たちの発表の場を作り上げていってほしいと思います。
私も惜しみない協力を吉村にしていくつもりです(「ちゃんとやっているの?」とたまに言う
だけでしょうが)。
ガリラボのゼミ生全員でこれからたくさんの成果を出していき、白亜祭という発表の場で、
自分たちの活動がピークになるよう頑張っていきましょう。
 

もうひとつ始動したことがあったようです。
3年(11)がコースのゼミ対抗バレーに向けて練習を始めたらしく、次の写真を藤村が
ツイートしていました。
参加メンバーは5人(谷口、藤本、上田、菊野、藤村)!
練習は、なんと、
上田ゼミ長に、「なぜ、そと?」と尋ねたら、
  他のゼミから隠れてやらないと、必殺技を磨けないので外でしました
とのことでした。どんな必殺技になるのでしょう? 楽しみですねぇ。^^



 

1 件のコメント:

  1. 分かってはいましたが、改めてなるほどと思いました。
    これは使える!んじゃないでしょうか?

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