支店長の迎(むかえ)さんと打合せをしてきたことは前のガリラボ通信で
紹介しました。
写真は、その時の様子です。
実は、迎さんは5月16日(チーム繋が空港見学に行った日です)に、
大学で、2年生向けに観光開発についての講話をしていただいたのです。
講話は14:30から。
空港から戻ったのが14:20。急ぎ、私は会議へ、4年(10)吉村は迎さん
の講話の聴講にいきました(同じチームたまなの辛島と一緒に)。
会議が終わってガリラボに戻ると、吉村と辛島が講演を終えた迎さんを
研究室にお呼びして、色々と話をしていました。
迎さんを引き留めて、お連れしたとのこと。
5月8日に会ったばかりだったのでお連れして話をするまでには勇気の
いることだったと思います。
しかし、その一歩を踏み出し、迎さんをと吉村、辛島の3人で話すをことで
一気にアイスブレークできていて、会議から戻ったときの雰囲気から、この
連携はかなり密になっていくことが直感できました。
何でもそうですが、やっぱり一歩を踏み出すこと、その小さな勇気を振り
絞ることは非常に大事ですね。
それが異なる世界を生み出していく原動力となるものでしょうから。
迎さんが17時過ぎに帰られた後、吉村と辛島とから迎さんの講話について
話を聞きました。非常に面白いものでした。
佐賀県の宝当(ほうとう)神社の話。文字を見るとすぐにわかりますが、宝くじが
当たるという、(改めて考えると)とんでもない(笑)神社です。
不謹慎な感じもしますが、ここまで徹底すれば感心するし、笑える。
ホームページを見ながら吹き出してしまいました。
行ってみようかと思う人がいるはず。
さらに近くにホテルに向けて、大きな鏡で光をおくり、ご利益にするのだとか(こちら)。
凄いですね。
生まれた地域資源をパワーアップするアイデアでしょうが、それまで特になんと
いうこともなかった神社が、何らかのきっかけで地域資源となっていく興味深い
例ですね。
一心行の大桜も似たような過程を経て、地域資源となっていきました。
そこで共通しているのは、物語(ストーリー)とメディア。
この二つは地域資源化には最低欠かせないのではないかと思っています。
もうひとつ金沢の加賀屋の話も印象的でした。
おもてなしですごく有名な加賀屋です。たくさんのエピソードがあるようですが、
お客さんが写真を持ってこられていたことを気づき、さりげなくそのことを踏まえた
心遣いを提供する。
マニュアルでは絶対にできないことです。
場を察する力(これが最も高いレベルのコミュニケーション力と言われています)は
簡単には育成されません。
日頃より気を付けて行動しないと無理でしょう。
心遣いのできる人、できない人、ガリラボでも様々です。
最終的に仕事とは人とやるものですから、こうした心遣いは多少なりとも持っておき
たいものですね。
加賀屋には、客との接点にいる客室係が高いコミュニケーション力を持っている。
客室係が起点になって発せられたアイデアを加賀屋全体でバックアップしていく
仕組みがある。
凄いねという話を3人でしていたわけですが、こうした会話を通して、リフレクションが
行われ、吉村、辛島に高いレベルのコミュニケーション力の育成が行われていって
るのだと思います。
ところで、加賀屋全体でバックアップしていくという話を聞いて感じたことは、客室係の
方は場を読む高いコミュニケーション力を持っていることはもちろん、感じたことを
「思い」を込めて言語化して周囲に伝えていく能力がすごいという点です。
感じても、それが伝えられなければバックアップされることはないでしょうから。
加賀屋の皆さんは、優れた感性で感じとったこと、その思いをうまく音声言語化する
能力を持たれているのだと思います。
ここではあえて音声言語化といいました。そこにはアクセントや間といったものが含ま
れます。
加賀屋の客室係の方々の能力とは、社会人一般に求められるものに違いありません。
こうした能力は座して、ただ待っているだけで身につくものでないでしょう。
想像力を豊かに行動しながら、そこからのリフレクションを繰り返していくことが必要です。
ガリラボのスローガンは、
輝く知性は行動なしには生まれない
としています。知性とは言語化能力を含むものです。
しかしこのスローガンは知性だけに限らないですね。感性についても、
優れた感性も行動なしには生まれない
ではないかと、そう思います。
状況を想像しながら、行動していく。その積み重ねこそが感性も育まれていくものだ
と思います。
ガリラボでの活動を始めた11ゼミ生にも早速それを実践をしていってほしい。
脈絡はありませんが、一昨日、Facebookでシェアされていたイチロー選手の名言です。
夢を掴むことというのは、一気には出来ません。
小さなことを積み重ねることでいつの日か、信じられないような力を出せるように
なっていきます。
準備というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得る
すべてのことをこなしていく。
結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。
決してあきらめない姿勢が、何かを生み出すきっかけをつくる。
小さいことの積み重ねは、イチロー選手の言葉を借りてよく私も話していますが、
「準備」というものについての考え方は初めて知りました。
言い訳の材料となるものを徹底的に潰していく。
そのためには高い想像力と小さな試行が必要です。
想像力を働かせ、それがOKかどうかを実験(練習)して確かめていく。
それを本番まで徹底してやっていく。
実験をやる、その一歩踏み出す勇気が重要です。
しかし簡単そうで、意外にそれが難しい。
人は基本的に怠け者ですから、いっぺんに終わろうとする習性があるからです。
小さな一歩の繰り返しは難しいことですが、しかしやっぱりそれが一番重要です。
それができていれば本番がやってきても言い訳することはないでしょう。
さて、卒論が本格化します。
12月の発表に向け、13名の10ゼミ生諸君、「準備」を怠りなく。 ^^
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