2013年5月2日木曜日

11ゼミ生の友だちの絵本(続き)

ひとつ前のエントリー「11ゼミ生の友だちの絵本」の続きです。

11ゼミ生13人が6チームに分かれて、相互インタビューし、相手(ゼミ生)の
本質を2週間かけて取り出してきました。
友だちの絵本2013の成果発表会を昨日(2013/5/1)行いました。

絵本(記事)については一定のルールはあるものの、そのルールを順守しつつ
工夫することという課題を与えていましたので、それぞれ面白いものが出来上
がっております。
さらにまた発表の仕方も工夫することと伝えてあったので、各チームそれぞれ
絵本の内容を多様なやり方でプレゼンしてくれました。

<1班>
藤村が菊野についてDJ風に発表。

菊野が藤村を発表。
藤村のそれまで知られていない一面が取材されていて大変興味深い発表でした。
インタビューが持つ力をよく示してくれていたように思います。


<2班>
このチームは、絵本をプロジェクタに出した状態にして、

「笑っていいとも」のテレホンショッキング風に司会役がその場でインタビュー
しながら絵本の内容を紹介するスタイルで、取材内容がコンパクトにまとめ
られたわかりやすい形式でした。


<3班>
ゼミに入る前からよく知っていたペアです。
が、インタビューによって未知の側面がわかったようでした。
木下が浅尾を、ProjectXの中島みゆきの音楽をBGMに紹介しました

浅尾はというと、木下について「へー、そんなところがあるのか」と思わ
せる特徴を淡々とした語りで紹介していきました。


<4班>
発表が工夫されていました。
後藤による上田の紹介。ここで、上田は女優という設定になっていて、女優に
なり切った上田は、見事に女優になり切っており、後藤の質問に答えていく
女優になり切っている恥ずかしさを完全に取り去っている女優の上田は見事でした。

上田が後藤を紹介。
これもまた変わった発表で、発表される後藤は終始後ろを向いたままで
紹介されていくと言うスタイルでした。シャイであることの表現だったわけ
ですけど、途中の二人のやりとりや、小道具を貼りつけていく発表スタイルは
大変新鮮なものでした。


<5班>
藤本が宗野(そうの)に質問、途中から逆に宗野が藤本に質問する、そんな
形で二人の絵本の内容が語られていきました。
非常に斬新なやりとりで、互いが入れ替わって問いかけが進行していった
のです。
つまり、宗野が藤本になりきり、藤本の質問を藤本になり切った宗野が答え
ていく姿は、実に奇妙な雰囲気で、途中まで何が起こっているのかよくわから
ず、二人の淡々とした語りに引き込まれてしまいました。
決して派手なしゃべりではなかったわけですけれども、アイデア次第で、ごく
静かな語り、そして内容も奇抜でなくても、人を引き込むことができるのだと
いうことがわかりました。
表現の勝利といっていい。
非常に勉強になりました。


<6班>
3人のチームで、ここは「タレコミ」という概念で、絵本の中身が紹介され
ていくスタイルをとっていました。
「・・・であるらしい」という表現で、紹介していくスタイルは、上通りの「うわさ
プロジェクト」のようで、うわさ的な表現って面白いですね。
つい、聞き耳を立ててしまいました。
谷口のことをタレコミする西口。

清田のことをタレコミする谷口です。

最後に西口のことをタレこんだ清田。
発表を聞きなが、ら孤高の人「清田」の存在感は半端ではないと、そのことを
今日も改めて感じたプレゼンでした。


インタビューし(聞く)、それをまとめ(書く)、さらにそれをプレゼンする(語る)という
やり方は、優れた教育効果を持つと私自身考えています。
それを短い期間で実践するのが友だちの絵本。
発表会は1人称、2人称、3人称、さらにはその交差型など多様な刺激的語りに
包まれた70分間でした。

友だちの絵本2013は無事に終了しました。
インタビューによって、それまで表面的にしか知らなかったゼミ生の特徴がかなり
抽出されたように思います。
さらに、取り出した特徴をどうやって表現していくのかも問われたわけで、その点も
訓練されたと思います。
どのチームもそれぞれに特徴がありました。
互いのチームの特徴を、このガリラボ通信で改めて振り返ってほしい。
それが自分の次の発表レベルを上げることになります。
一度やって終わりではいけません。
終わったら、必ず振り返る。
振り返りは面倒ですが、ガリラボのゼミ生に「面倒くさい」という言葉はないはず。
一番最初のゼミでそれは伝えました。
「面倒くさい」は死語にしよう、と。
各チームの特徴を良いところを盗む、次の発表の準備をしておきましょう。
 
なお、私個人としてどのチームが一番良かったと思うか、あえてここで書いて
おきます(何かの刺激になるでしょうから)。
意外なアイデアを、冷静にやった藤本・宗野のペアが良かった。
こんな表現もありなんだなと、大変刺激を受けました。
自分に自分が質問していくというスタイルが、こんな意外性を生むとは思いも
しませんでした。
素晴らしいものでした。
それを二人とも淡々と(淡々とやれたのはちゃんと練習していた成果でしょう)
やれたのはすごく良かった。
優秀でした。

もうひとつはやっぱり上田ゼミ長でしょうか。
恥ずかしさを完全に取り去り、役になり切っている。
前からそうではなかったように思いますが、いつの間にこうした成長を遂げたの
でしょう?
発表者として、大変優秀だったと思います。

 
 

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