昨晩のアルコールが若干残るけだるさの中、情報収集のため色々なものを
ぼんやりと読んでおりました。
ちなみに、ぼくらの世代だと、どうしても情報収集は悲しいかな文字中心。
デジタルネイティブになりきれない、デジタルイミグラント(デジタル移民)。
そんな中、大学院のゼミで使ったテキストを書かれた佐藤尚之さんのブログを
見て、なるほどそうだなと思ったので、ガリラボのみんなにも紹介しておきたい
と思います。
佐藤さん、電通を退社されたのちは独り立ちし、色々な場所をオフィスに仕事を
継続されていきます。
独り立ちのころに、東日本大震災が起きて、それからコミュニケーションデザイ
ナーとしての佐藤さんは多忙を極めていきます。
ネットを使ったコミュニケーションを政府と協働する形で進めていかれたりしました。
ちなみに、鳩山元首相にツイッターの利用を勧めたもの佐藤さんですが、これは
震災のだいぶ前のことです。
さて、佐藤さんのブログですが、そこで、ここにオフィスは固定しておいた方が
良いことを指摘されています。
理由は企画のため。
ノマド的にオフィスを移動しながらの仕事は超効率的であるわけですが(必要な
仕事だけそこに持ち込めばよいから)、しかしその効率性が企画には敵!
効率の良いところでは、
無駄話を延々とだるくなるくらい続けた挙げ句、思いも寄らないくだらない話が
元の話と結びついて、ビヨ〜ンとクリエイティブ・ジャンプするときのあの快感。
たとえばそんなのがないのである。
と佐藤さんは書かれています。だからこそ、
無駄。そう、無駄が大事。
無駄な雑談だけでなく、他のことやりながら「そういえば昨日山中教授が
ノーベル賞獲りましたね」みたいな別の話がちょこっと出るような環境が
とても大事。
打ち合わせ相手や企画相手とずっと長くいられる場所が絶対必要!
(中略)
無駄な雑談をするためには「親密で時間制限なくいられる空間」を自分たちで
作り上げないといけないんだなぁ、と実感した次第。
と付け加えられている。
これを読み、ガリラボは元々もこうした無駄な時間を過ごせる空間としてデザイン
したつもりです。
しかし、最近は私自身が妙に忙しく(処理効率が低いのが最大の原因ですが)、ガリラボ
にいる時間がなさ過ぎて、空間はあるのに時間がないという状況を生み出してしまい、
だるくなるくらいに色々な話をすることが少なくなり、企画が乏しいものになってきているの
ではなかろうかと、佐藤さんのブログを読み気になりました。
空間はあるわけで、それを、
無駄な雑談をするためには「親密で時間制限なくいられる空間」
へと意識的に変えていかないといけません。
さっと思いついたことは、ランチタイムが一番時間の都合がつくわけだから、
ここをうまく利用するといいわけですね。
ところで、以前は、夜の20時を過ぎてからがガリラボの真の授業で、ここでゼミ生と
ガリラボの活動を話の起点にした雑談をたくさんしていて(今もたまにはやっていますが)、
そこから次の企画がどんどん生まれていたように思います。
最近、この時間帯に雑談をすることがめっきりと減った気がしないでもありません。
なんででしょう?
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